追憶 第一章 一話
「す、すごい、これが街……」

16歳の青年、――ラスティは呟いた。
ここはドンドルマの街。たくさんの人がわいわいと賑やかに会話をし、働いている。

「僕はこれからここで頑張っていくのか……」

ラスティは少し伸びをしてから街の中心に向かって歩き始めた。
街の中心には一際大きな建物が建っている。彼の目的地はその建物

――ハンターズギルドである。

ラスティは12歳の時に両親を失った。。
彼の両親もハンターだった。ラスティの生まれ故郷、ココット村で非常に腕の立つ優秀なハンターだった。双角竜ディアブロスとの戦いで激戦になり、何とかして勝ったもののそのときに負った傷が原因で帰り道の馬車の中で息を引き取った。
この知らせを受けてからラスティはハンターを目指し始めた。

いよいよハンターズギルドの建物の前までやってきた。建物の前にはビールジョッキの形をした看板と煙草の形をした看板がある。

表向きは呑み屋、といったところか。

ガチャ、と音を立ててドアが開く。中に入るとそこにいるだけで酔ってしまうくらいの酒と煙草の臭気を放っていた。

中にいる客の何人かがこちらを振り向く。しかし、すぐに自分の事に集中してしまった。

当然だろう。ハンターシリーズで身を包んだだけの軽装備で目に留める人間は誰もいない。
背負っている大剣もバスターブレイドというその程度のものだ。

建物の中を見渡す。カウンターにはいかにもお姉さんが似合う女性が立っている。そして、そのカウンターの上にはその女性の身長の半分程度の身長の老人が渋い顔で座ってきせるをふかしている。

この老人がこのドンドルマの街のハンターズギルドの長、ギルドマスターである。
聞いた話によるとココット村長の双子の弟らしい。

ハンターが街で仕事をするにはギルドマスターに登録してもらわなければならない。ラスティはギルドマスターに近づき、話しかける。

「あなたがここのギルドマスターですね?是非とも登録させていただきたいのですが。村長の紹介状もあります」

ギルドマスターは渋い顔でラスティの事を一瞥して紹介状を受け取り、これまた渋い顔で紹介状を読むと顔に笑みがやってきて歓迎的な顔になった。





ギルドの登録書にサインをしたそのとき、ギルドのドアが開いた。
ギルドの中にいる人全員がドアの方を向く。
ドアから出てきた人はハンターだった。二人いる。
見たところかなりの実力者と見える。レウスシリーズに身を包んだイャンクックのハンマー、クックピックを背負っているラスティと同じくらいの身長の男と、そのレウスシリーズの男の頭一つ分身長が高い男が入ってきた。
おそらくこの二人は兄弟だろう。

しかし、なにより驚いたのは兄と見える男の装備であった。

形はレウスシリーズだった。形は。
でも、色が違う。




――蒼かった。




蒼色のリオレウスなんているのだろうか。なんとも奇妙奇天烈摩訶不思議な姿である。
でも、そのときにココット村の武具屋からモンスターには色が大きく違った亜種が存在するという話を聞いたことがある。
その亜種から作られる武具は性能も大きく優れ、その武具を持つ者は周りから称賛されるという話も聞いた。
初めてその話を聞いたときはにわかに信じがたいと思ったが……
まさか本当にいるとは思わなかった。

さらにその男の背負っている武器にも驚いた。あの形は知っている。たしか魚竜種のガノトトスというモンスターから作られるライトボウガン、メイルシュトロームだ。
だが、それも形はメイルシュトロームに酷似しているが色が全く違う。
本来のガノトトスなら薄い茶色をしていたはずだが、それは宝石のような翠色をしていた。

なんとも色彩鮮やかな美しい武具である。
しかし、この後もっと驚かされることになる。
次郎長
2014年12月06日(土) 05時25分38秒 公開
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■作者からのメッセージ
gdgdですがよろしくです

みなさんの作品を見ていると自分のはちょっと文字数が多いような気がするので次回からは気を付けます。

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