追憶 三話
「り、リオレイアですか……」

「そうだ。なんでも商隊がテロス密林を横断するルートを通るみたいなんだがリオレイアが棲みついてしまっているみたいでなぁ」

「他のルートは遠回りになってしまうからリオレイア討伐の依頼を、っていうみたいだね」

しかし昨日ここに登録したばかりでイャンクックを狩ったことさえない新米の自分になにかできるだろうか。
そう思った矢先、

「君には罠とかを仕掛けてもらうよ、まだその装備じゃとてもじゃないけど奴の甲殻に傷も与えられないだろう」

「トラップツールや閃光玉とかの使い方は知っているよね?だから大丈夫」

「は、はい……」



長いこと馬車に揺られ、そしてテロス密林に到着した。
ここの密林はアルコリス地方のアルネストの森よりも木々が生い茂り、湿気に覆われている。メタペタット湿密林よりかははるかに湿気が少ないものの、むさ苦しいのは同じだ。
こちらのほうがクーラードリンクが必要なほどではないが気温が高いので汗が止まらない。

そして、ベースキャンプとなる場所にテントを建て、支給品boxの上にレイが地図を広げた。

「奴の巣はこの地図の6番だ。そこにいるかもしれないが大抵は別の場所にいる。3番や7番にいることが多いな」

「とりあえず3番に行こう、もしいなかったら別のところを探そう」

「ラスティ、いつでも使えるように道具の準備は万端か?」

「はい、大丈夫です」

「そうか、特に閃光玉はあるかないかで難易度が大きく変わる。指示したらすぐに動けるようにしておけよ」

「わかりました」



ああ。緊張する。イャンクックは見たことだけはあるがリオレイアは見たこともなく、図鑑で特徴を少し知っている程度だからどんな奴なのか詳しくは知らない。
だが、ベストを尽くすまでだ。深呼吸をして、気持ちを落ち着かせてベースキャンプを出発するレイとエルについていく。

アプトノスが草を食んでいるエリア1を抜けてエリア3に着いた。
だが、そこにリオレイアの姿は無い。ブルァァァ、と呻き声が聞こえる。きっとブルファンゴだろう。奴らは大型のモンスターと戦うときの戦闘でものすごく邪魔になる。もし攻撃の最中に奴らに突進でもされて怪我をしてしまったら計画が大きく崩れる。
ここは僕が、とエルがクックピックを出した。腰だめに構えて素早くブルファンゴの群れに近づいて、横になぎ払い、上下に大きく振った。
たったそれ一撃でブルファンゴの頭は破壊されて、死んだ。
その調子で次々群れを崩していく。

「すごい……」

「あいつはまだまだこんなものじゃないよ」

やがて、ブルファンゴの群れを全滅させて、こちらに戻ってきた。
思いっきり動いたため、多少疲れの様子が見え、肩で息をしている。

すると、なんだか大きな羽ばたく音が遠くから聞こえてきた。

「……!」

「来るぞ!!ラスティ、お前はそこの影で隠れていろ!絶対にヤツに見つかるな!」

バッサ、バッサ、とだんだん羽ばたく音が大きくなってくる。そして、大きな、とても大きな影がラスティ達の近くにやってきた。

大きな轟音をたてて緑の女王が降りてきた。

竜盤目、竜脚亜目、甲殻竜下目、飛竜上科、リオス科、その雌を指す個体。
ラスティはあんなに大きな敵に勝てるのか?と思ったがそんな疑いはすぐに消える。
レイがリオレイアに向かってなにかピンク色の弾を打ち出した。
ペイント弾だ。
ペイント弾が当たった瞬間、リオレイアがこっちを向いた。
ラスティには気づいていないみたいだ。そのときにリオレイアの頭にエルのクックピックが上から強い力で降ってきた。
リオレイアは驚く。そして、この二人は排除すべきと考えたのだろう、まるで目つきがかわってレイに思いっきり突進をしていった。

だが、レイはかわす。ハンターたるもの、そのような攻撃を真正面から受けたものでは自分は間抜けです、とでも言っているようなものだ。

エルがリオレイアに追い討ちをかける。足を横殴りにして転ばそうとしているのだろうか。だが、数発程度を食らわせただけではあの頑丈な脚は崩れない。リオレイアは振り向きざまに尻尾を振り回し、エルを吹き飛ばす。
リオレイアの尻尾は毒がある。
だが、彼は平気そうだった。頑強なレウスシリーズは簡単に使用者を傷つけることはないのだ。

リオレイアは今度はレイのほうを向いた。突進すると思ったが違う。
口から炎が出ている。
炎ブレスを放つつもりだろう。
リオレウスや、リオレイアは口から炎を吐く。脅威となる攻撃だが、まっすぐにしか進まない。その為、よけやすい。だが、油断は禁物だ。
レイはこっちに向かってくる炎の塊を横に避け、さらに弾を撃つ。
貫通弾、と呼ばれるものだろう。凄い速度でリオレイアの体を突き抜けるが、あの巨体はその程度ではびくともしない。だから、レイは連続で撃つ。

そしてリオレイアは一旦体制を立て直したいのだろう、少し吼えて、羽ばたく。
させるものかとエルが追い討ちをかけるが、風圧に負けてしまう。
そして、リオレイアは別のエリアへと飛んでいった。
次郎長
2015年05月21日(木) 23時03分51秒 公開
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■作者からのメッセージ
お久しぶりです。受験が終わったのでまたちまちまと書いていこうと思います。
更新頻度はまだ遅いかもですが頑張りますよー!!ぜひ応援よろしくお願いします!!

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