青空の下で
「ハンターが必要な村、ってのはここかな。」
そう言って村に来た少年の名はアオ。顔にはまだ幼さが残っている。

村にはムーファがいて、入り口からでも全体が見回せるぐらいの広さだ。
見たところ、そこまで広くないようだ。
その村は、ベルナ村
とてものどかな景色である。

「君がハンターさんかな?」
急に声をかけられて少しびっくりするアオだったが
「村長さんですか?僕はハンターのアオです。」
「おお!そうであったか!いかにも、わしが村長じゃ。」
「そうでしたか、よろしくお願いします。」
「これはこれは期待のハンター殿じゃ。で、ハンター殿。」
「どうされましたか?」
「頼みたいことがあるのじゃが…よろしいですかな。」
村長が来たばかりのアオに気を使っているのか少し言いずらそうだった。
「大丈夫ですよ!任せてください。」
「頼もしいハンター殿じゃ。今回お願いしたいのはドスマッカォの討伐なのじゃが…大丈夫かのう…?」
「はい!今すぐに準備して出発します!!」
「い、いや別にそういう意味で行ったんじゃな…」
誤解を解こうとアオに説明をしようとする村長に
「もう出発されましたよ〜。」
と、受付嬢の言葉。
「大丈夫かのう…」

〜古代林〜
「ふぅ〜、やっと着いたか〜。忘れ物とかはなさそうだし、装備も万全の状態だな。」
彼が持っているのは「ベルダーブレイド」初心者が手にする大剣だ。
そして防具はチェーンシリーズ。同じぐらいの性能の防具が支給されるためこの防具を使うものはいない。性能がいいとは言えないがそれでもアオの身体をしっかりと守ってくれる。
「急いで飛び出してきたからモンスターがどんなのか、聞くの忘れてた…まあ何とかなるだろう、いや何とかするんだ!」
「全く、成長しないご主人様ですね。だから未だにモンスターの討伐経験がないんですよ」
「うっ、お前いたのか…。」
「ご主人様の狩りのサポートをするのがわたくしの仕事ですから。」
このアイルー…もといオトモの名前はジュリア。なんともお姫様のような名前だ。
「さて、出発しますわよ。今は…朝ですわね。日が沈むころまでには倒せるでしょう。…ご主人様がまじめに戦えば。」
「な、なんだよそのいつもまじめじゃないみたいな言い方は!」
「その通りでございますわ。そろそろいきますわよ。」

鳥竜種。集団で行動し獲物を捕らえる。今アオたちの前にいるのはそう分類されるモンスターなのであろう。集団の中に明らかに体格の違う個体が混ざっている。羽のような黄色いトサカ、とげのような尻尾、緑色の体色。
跳狗竜 ドスマッカオ

「きっとあれを倒せばいいんだ!…尻尾で跳んでる、ちょっと面白いかも。」
「…やっぱりご主人様は変わりませんね。」
「さあ、行くよ。戦闘開始!」
突然現れたアオたちに驚くこともせず威嚇をするドスマッカオ。
そんなドスマッカオにアオは容赦なくベルダーブレイドを振り下ろす。溜めて、振り下ろす。大剣はとても重い武器だ。その分攻撃力が高い。重いので使用者の力が弱くては切ることはおろか、持ち上げることもできない、のだがアオは使いこなしている。剣に振り回されている様子もない。
ドスマッカオに次々と斬撃を入れていく。ここまでは順調だった。相手の攻撃を読み、躱す。それができていた。
ドスマッカオが叫ぶ。怒りの声。
自分に攻撃をした、ドスマッカオから見れば自分が食べる存在。獲物への怒り。
「ご主人様!気を付けてください!モンスターが怒り状態になりましたわ!」
「大丈夫さ、今までそんなに強くなかったんだ。怒ってもそこまで辛くはないさ!」
その油断が失敗だった。ドスマッカオが尻尾で跳ねる。そして!アオにとびかかったのだ!アオの身体を衝撃が貫く。
「ぐはっ!」
おそらく、ドスマッカオの攻撃の中で一番威力の高い技だったのだろう。アオはその場で倒れてしまう。

…様!
…人様!
ご主人様!

誰かの呼びかけでアオは目が覚めた。
「ご主人様よかったです…。大丈夫ですか?」
そこは古代林のキャンプだった。
そしてすぐそばにはジュリアがいた。
「ドスマッカオの攻撃を食らって倒れてしまって…本当に心配しましたよ。」
「ドスマッカオ…そうだ!あの後どうなったんだ?」
「私がこやし玉を投げて追い払いました。まだ古代林にいると思いますよ。」
「そうか。ありがとう。さて、どうやって倒そうかな。」
はっきり言って今アオに作戦はない。あるとしたら2つだ。
1 リタイアして傷を治し、次に備える
2 このまま狩る
だがアオは決めていた、いや、アオたちは決めた。
「「よし、このまま狩ろう!」」
息を合わせたのかと思うくらいその言葉は重なった。

「また会ったな。今度こそ狩らせてもらうよ。」
アオは最初と同じように溜めて、切り続けた。だがそれは最初にものとは全く違う動きだった。ただ切り続けるのではなく、ドスマッカオのスキを狙った、研ぎ澄まされた攻撃だった。
「お、足を引きずり始めたぞ!」
「もう少しですわ。」

アオはこの狩りが楽しかった。
はじめてのモンスターとの出会い。
村の人たちとの出会い。
倒れてしまったこと、モンスターの特徴を聞かなかったことなど反省点がたくさんある狩りをしたのがアオにとって初めてで、とても楽しかった。
ドスマッカォを借り終えたアオはそう思っていた。


〜ベルナ村〜
狩りを終えて疲れ切ったアオたちにベルナ村の村人は熱烈なおもてなしをした。
「こんなにおもてなしされてるけど、よかったのかな?」
「きにしなくてもいいんじゃよ。いやぁ、いきなりクエストに出発したときはびっくりしたよ。まあでも無事に戻ってきてくれてよかったよかった。」
すごく心配していたらしい。
そんな会話を村長としていると、
「あんたか、ドスマッカオを討伐したハンターってのは。」
後ろのほうから声が聞こえた。
「どなたですか?」
アオはその人物のことを知らなかった。
「オイラはこの村の加工屋だよ。村長に頼まれてアオのためにこれを用意してくれ、と。」
そう言って結構大きめの包みを取り出した。
「これは村の全員からお前さんへのプレゼントだ。さあ、包みを開けてごらん。」
そう言われて、アオは包みを開けた。その中には赤と緑の色合いの防具が入っていた。
「これって…。」
「ドスマッカオの素材で作った防具、マッカオシリーズだ。お前さんにもまともな装備を着てもらおうと思ってな。」
「お前さん、にも?」
そこが引っ掛かった。この村にはアオ以外にハンターはいないはずなのだ。
「ああ、そのことだがね実はもう一人、ハンターが来ているんだ。あの人は確かフルフルシリーズを着たライトボウガン使いだったよ。美人だったな〜あの人。」
「その美人って私のこと?」
女の声が聞こえた。ジュリアではない。人間の声だ。
「私はアラナ。見ての通り、ライトボウガンを使っているハンターよ。」
自己紹介をすると、すぐさまアオのほうへ行き、
「あなたがドスマッカオを討伐したハンターね。そこのアイルーから聞いたわ
よ。結構大変なことになったみたいだね?」
「確かにそうだけど…。」
「そこで!提案なんだけど、ここから先私と狩りに行きなさい!」
その言葉にアオだけでなく周りの村人も驚いていたようだ。ただ、村長だけはこうなることを知っていたかのように、
「それがいいと思うぞ。アラナも一人だと狩りが難しいみたいだし、アオも援護があると戦いやすいだろう。」
その言葉を聞いてアオは
「そのほうがいいかも。なのでアラナさん、よろしくお願いします。」
「アラナでいいわよ。ここからは変な敬語はいらないわ。私たちはチームだもの。よろしく。」
こうしてアオとアラナはチームとなった。
ここからどんなモンスターと戦うのか、どんなことが起きるのか、アオにも、アラナにもわからない。
だけど、このチームでなら、どんなことも成し遂げられるとアオは心の底から思っていた。
ライラ
2017年05月06日(土) 13時54分16秒 公開
■この作品の著作権はライラさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
こんにちは。
今回初めて小説を書いたライラです。
おかしな文章もあると思いますがよろしくお願いします。

今回はアオがドスマッカオを狩猟するというはなしですね。初心者ハンターのアオですがどんな成長をしていくのか楽しみです。

今回の物語はモンスターハンタークロスの世界となっています。にもかかわらず狩猟スタイルを使わなかった僕をお許しくださいm(__)m

この作品の感想をお寄せください。
アオ強いな 50 サンタルチア ■2017-05-06 15:13 ID : I5WxdTkmB.g
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修正しました。
指摘ありがとうございます
0点 ライラ ■2017-05-06 13:53 ID : WlpNX1CGJ3c
PASS
「ドスマッカォを借り終えたアオはそう思っていた。」のところは
「ドスマッカォを狩り終えたアオはそう思っていた。」だと思います。
50 サンタルチア ■2017-05-06 13:03 ID : I5WxdTkmB.g
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