偽りの天才〜プロローグ〜
 特別強力獣討伐ギルド(ParticularMonsterSubjugationGuild)
このギルドは普通の姿ながら力、年齢、知恵などが格段に違う強力なモンスターを専門に討伐している。そのためこのギルドに所属しているのは、熟練ハンターもしくは天性の才能を持ったハンターだけだ。

…僕もきっとそうだったんだ…

 このギルドは、受けるクエストを自分で選べない所が通常ギルドとの大きな違いだろう。事前に、上から受注したという連絡が入り、窓口には確認に行くだけだ。そして、数多くのハンター達が分不相応のクエストで命を落としている。

…僕もそんな仲間になるかもしれない…

 通常ギルドでHR7と認められたもののみが加入できる。加入は、いたって簡単である。
ギルドカードを提示し、契約書にサインするだけだ。しかし、脱退は容易ではない。契約上の脱退は簡単。しかし周りからモンスターから逃げたと思われ、いやな目にさらされることに対する恐怖。そしてPMSGから消される可能性があるのだ。いつもPMSGがどのようなクエストをハンターに命じていたか外に漏れるといけないものもあるのだろう。そのため、抜けることができず命を落としてしまうのだ。

…僕はそんなことなかった…

 HR7から入れるのだが、HR7で加入するハンタ−はとても少ない。HR7でこのギルドに入り、最初のクエストをクリアできたハンターは数えるほどしかいない。しかも、そのほとんども、すでにこの世にはいない。

…でも、僕はできた…僕は…僕は違ったんだ!



 これは、この、物語りの主人公が例のギルドに入るちょっとまえの事。
「あぁ、やっと帰ってこれた。」
「ほんと。遠かったな。」
「上もむちゃな依頼よこしやがる」
「なんせアクラ地方だからな」
「しかしあそこに住んでる人がいるなんてな」
「あぁ、あんなに寒いのに良く住もうと思えたよな」
「俺はごめんだね」
「おれもさ」
 もう、ハンターとしては年寄りの部類に入るであろう30後半の男が2人歩いていた。
向かう先はPMSG。そうこの男たちは、例のギルドのハンターである。二人は「アクラ地方という地を探索し村および人を探す」というクエストを終え帰ってきていたところであった。
「でも、なんでアクラ地方の人たちのことを調べてくれなんて依頼が来たんだろう」
「ものずきな学者が調べるためだろどうせ」
「ちゃんと見なかったのか、依頼書」
「だって、狩猟クエストじゃなかったし…どうでもいいだろ。依頼の動機なんて」
「いいねぇ気楽で」
「ってお前も見てないだろ」
「まぁな」
「レポートは俺が書くぜ」
「ありがとう」
 この手のクエストはレポートにまとめなくてはいけない。数時間後、二人はギルドの窓口でPMSGと連絡を取りクエスト完了を告げた。すると報酬金がわたされ、後日、報酬素材が届くことになった。
「ふぅこれで一件落着か」
「今日は、よく休んで明日に備えろよ」
「そうか、明日にはもう次の依頼が入るのか」
「厳しいが、がんばろうぜ」
「あぁ生きていくためにもな」
「じゃ」
「おう」
 そういってその二人は別れていった。


 翌日、一人がクエストの書かれた手紙を受けとった後、二人はギルドに集合した。
「で、今日は何のクエストをすればいいのかい?」
「ふざけてんだろ…これ」
「なんだ?」
「また、アクラ地方に行けだと!」
「はぁ?嘘だろ?」
「ホント、嘘じゃない」
「何を考えてるんだ?」
「窓口に確認に行こうぜ」
「そうだな」
 そう言って二人は窓口へ向かった。受付嬢は二人がPMSGなのかたずねたあと、二人の差し出したギルドカードのIDなどを確認した。結果…
「はい、今あなた方が受注されていますのはアクラ地方の探索で間違いありません」
「そうでしたか。ありがとうございました」
「ほんとだった」
「依頼書の依頼内容を見せてもらえますか」
「はい、わかりました。こちらです。よろしければ印刷しますが?」
「あっじゃぁお願いします」
「では…少々お待ちください………こちらです」
「ありがとう」
「では気をつけていってらっしゃいませ」
 二人はその言葉を背中にうけながら、窓口を後にした。
「…おいおいこれ見てみろよ」
一人が歩きながら言う。
「どうした?…依頼主…ハンター養成所!?」
「あぁ、PMSGの、だ」
「てことは、なんどもアクラ地方に行かせるのはハンターを発掘するためか!」
「みたいだな」
「確かにあそこはモンスターも強い。そこに生きているとしたら強いんだろう」
「強いハンターが育つにはうってつけってわけだ」
「それを自分らの下に置こうというのか…」
「人材不足ぎみだしな」
「断ることはできないからな」
「仕方ない、いくか」
「じゃ準備に行ってくる」
「俺の家集合でいいか?」
「あぁいいぜ」
「おっけぃ」
 二人は、それぞれの家へと走っていた…。数分後二人は集まり、出発した。
 アクラ地方は、ドンドルマのほぼ真北にあり、その多くはフラヒヤ山脈よりも北にある。
つまりとっても寒いのである。しかも、厳しい環境であるため、棲息しているモンスターのほとんどが、生命力が強く獰猛である。開拓が進んでいないため、どんなモンスターが棲息しているか詳しくわかっていない。村があるということはそれも分かるという利点もある。
 

 
 二週間という長い時間をかけて二人はアクラ地方の手前、船乗り場にたどり着いた。前回お世話になった、漁船の船長に再びお願いし二人は二度目のアクラ地方への上陸に成功。

 しかし全く安心などできない。アクラ地方はとても天気の移り変わりが激しいのだ。晴れの時でさえ、常に吹雪のように生活するほどだ。前回もそうだった。二人はガウシカぞりに乗り全速力で村を目指した。

…ガウしカぞりに乗って半日。まだ太陽は真上近くにあるというのに二人はテントを張り始めた。一日野宿して、次の日の朝早く出発、その日の昼近くに、前回発見した村に、着く予定だ。
「いつもより頑丈につくらなくちゃな」
「あぁ前回は無事だったが、今回もという保障はないからな」
「武器は放すなよ」
「分かってる」
 
 未開の地。モンスターはいつ、どこから現れるか分からない。いつでも戦場なのだ。気を緩めることはできない。
 二人は小さなテントで寄り添い座った状態で寝た。緊張の中でも、疲れは出てしまう。二人は熟睡していた。その間に何がおきるか知らないままに…
 朝、二人は即出発した。ガウシカは多少疲れている様子だ。速度が落ちている。なぜか気持ちが焦る。なにかあるような気がした…。ハンターの勘というのだろうか。
 昼に二人は村に近い地点に来た。予定より遅いが支障はない程度だ。
「もうすこしだ」
「やっとか…」
「つかれるな」
「ああ」
「!?」
「なんだ?」
「な、なんだありゃ?」
「あ、あれは…む、村が……ねぇ」
「ちぃ、遅かったてことか?」
「いや、でもここに住んでいるぐらいだ。そう簡単に死にはしない…ことを祈る!」
「とにかく行こう!」
二人はガウシカをさらに急がせた。だんだんと村が近づく。
「まだ、モンスターがいるぞ」
「あ、あれは…クシャルダオラか!」
「みたいだな」
「でかくねぇか」
「えっ?」
「よく見ろ」
「あぁこりゃ間違いなく金冠サイズだな」
「そんなもんじゃねえ。白金並みだな」
「んなもん無いだろ…とそろそろおふざけはやめて本気でいくぜぇ」
「よし」
 二人は和らいでいた顔を引き締め、そりから飛び降りた。そこで見たものとは、氷結晶で青白く神々しく光るモンスター、バラバラになった家、逃げる人。転がる死体。折れた矢。モンスターの血。
そして悲しく舞う雪。
 二人は見ていて気付いた。逃げる方向が同じである。モンスターに悟られないためか最初は方向は違うがある程度はなれるとある方向へと逃げていく。
「おい」
「分かってる」
「囮になるぞ。できれば…討伐だ」
「いくぜ」
 二人は、クシャルのその巨体に斬りかかった。二人に気付いたクシャルはすばやく後退し、そのままとびあがる。その風圧で二人はあっけなく、倒れる。…今、二人は圧倒的に不利な状況だ。主にクシャル戦では、風をまとわないときに、角に傷をつけその後戦いやすくするのがセオリーだ。そこでミスると、相手が風をまとってしまうため、攻撃どころか近づけなくなってしまう。しかしこいつはすでに風をまとっているため、この奇襲があってもなくても近づけないのだ。
「まずいな」
「こいつ、図体どころか風まといの範囲まで広くなってやがる」
「辛い戦いになるぜ」
 二人は、戦いは想定していたが、クシャル戦とまでは分からない。そのせいで、クシャルに有効な毒の成分を持つ、武器、道具は持ってきていないのだ。
 クシャルは一気に息を吸い込んだ。
「まずい、ブレスがくる…!」

…そのときだった。一本の矢が飛んできた。それは見事クシャルの右目へ。それで終わらずそのまま左目も貫通していく。突然、眼を失ったクシャルは、地面へ落ちてくる。二人はこれをチャンスと見るとまるで風のように走り出す。まるで攻撃するなと言わんばかりの、わめくような声を発しながらクシャルは立ち上がる。しかし遅い。熟練ハンターは完璧にクシャルの弱点を狙い剣を振りぬく。
 …赤い鮮血が白い大地を紅く染めた。それはこの戦いの終わりを意味していた。
「ふぅよかった」
「なんとかなったな」
「それよりあの矢は?」
「あれを撃ったのは僕ですよ」
そこには、この民族の衣装なのか、不思議な服を着た少年がたっていた…。
その少年は微笑んだ。周りの大地は白く輝いた。
偽りの魔術師
2009年05月16日(土) 15時46分06秒 公開
■この作品の著作権は偽りの魔術師さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
どうもはじめまして。偽りの魔術師です。

なんせ初ですから。
おおめに見てほしかったり…
でも、指摘はぜひしてください。
どうか、やさしく。

これから、よろしくお願いします。


PS、たまにIDがちがいますがそれはパソコンが違うので仕方ないのです。

この作品の感想をお寄せください。
 初めまして、紅竜騎士です。

 ギルドについての描写ですが、少し講義ったれましょうか。
 ハンターズギルドとは、モンスターの生態調査、生息地域の調査及び密猟者の取り締まりといった任務を主とする陰の存在です。もちろんこれ以外にもたくさんの任務を行っており、その多くは任意で受けることのできるものではありません。大抵は上から与えられた任務を遂行し、失敗は皆無です。又、その任務の内容から考えるに、ある程度の実力を持ったハンターが自ら志願或いは勧誘されるといった形でなることが多いようです。

 貴方の小説内でのオリジナル要素と受け取れるPMSGは、既にあるハンターズギルドの任務の縮小版といった解釈しかできません。やはりまだ資料の集め方が足りませんね。ハンターズギルドはMHの世界においてとても重要な役割を果たしているので、安易にオリジナル要素を組み込むのはよくないです。資料をよく集めてから組み込みましょう。設定は悪くないと思いますので。

 クシャルダオラがランポス並みですね。仮にも天災級ですよ。天よりの災いが三秒で死ってのはいくら何でも……。もう少し描写を入れることでそういったことは防げたと思いますよ。

 クシャルダオラについても一言。風まとい、風ブレスといったワードがゲームそのまんまです。又、彼らは何故クシャルの角を折ることで風の力が弱まることを知っていたのでしょうか。そもそもクシャルの能力が風だといったことを知っていたのは何故でしょう。そしてクシャルの両目を貫いた弓使いの少年(?)。古龍を相手に動じないって凄いですね。とまあ、突き詰めていくと初めから資料を集めていないことがバレバレです。

 最後に一つ。キャラがしゃべりすぎです。台詞が続きすぎて、誰がしゃべっているのか全くわかりません。はっきり申しますと、途中で読む気失せますよ。(私は最後まで読みましたけど)その台詞を言ったときにそのキャラはどんな様子で言ったのか、周りの様子はどうだったのかといったことを間に入れるとよいですよ。

 努力が認められ、文の書き方はともかく設定も悪くはありません。資料をよく集めて、他の作者様の文を読みましょう。そうすることで磨きの掛かった物になると思いますよ。応援してます。


P.S
 コメントをしましょう。貴方も他の作者様にコメントしていただいたのですから。

 
10 紅竜騎士 ■2009-05-17 17:40 ID : 9A0d1.S/GRk
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 はじめまして、よろしくお願いします。

 内容ですが”クシャルダオラ”との戦闘シーンをもっと書きましょう。クシャルは目をやられて攻撃され、すぐ死んだようになってますが、まず目を矢でやられるというところですが風をまとっているのであれば矢は当たらないのでは? 当たったとしても相手は’古龍’目が見えなくなってもすぐやられるとは思いません。体力がすぐに消耗するとは思えませんしもともと体力を削られているようでしたら読者が分かるように書かないと。体力が削られていたのならクシャルは逃げると思います。

 こんな感じです。ストーリーはおもしろく、気に入ったのでこれからも頑張ってください。
20 無名の一般人 ■2009-05-16 19:54 ID : TjmT0QGII6A
PASS

お初にお目にかかります。天地無双です。以後お顔し見知りを。

小説拝見いたしました。

では気になったことです。
まず、一つ。会話と会話の間にその人物の心情を入れましょう。心情がありませんと、登場人物の個性や性格などが見れません。ほかにも小説を読むにおいての面白みがなくなってしまうなどのマイナス面が出てしまうので、ご注意を。次に、量が少ないです。もう少し多めにしましょう。今回の小説でも、クシャルダオラとの戦闘部分でもっと多く書けるのではないかと思います。

次に一つ。クシャルダオラが弱い、もしくはハンターが強すぎます。倒すとしても過程をもう少し置いてください。すぐ倒すことができても、読者は面白く感じません。

最後に一つ。ゆとりを持ちましょう。貴方の作品は、窮屈で読みにくいです。「行替え」をしましょう。読者の皆様は読みにくいと恐らく楽しむことができないと考えます。間を空けて、読みやすくしましょう。
私も最近来た新人です。生意気なことを言って申し訳ありません。
それとほかのライター様にもコメントをしましょう。私はマナーだと思っていますので。

次に内容です。依頼の受注の仕方はいい発想だと思います。今後の活躍を期待しています。次回もがんばってください。

では、失礼いたします。
10 天地無双 ■2009-05-16 18:03 ID : SIw/QVPaXiU
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