風を狩る者 No.1
 フラヒヤ山脈の中心部、数多くの山々が連なりあい年中を通して雪に覆われているギルド認定の狩場、雪山。
拠点付近には少ない植物が根を生やし、氷の洞窟はモンスターの巣となり又、ハンターの通り道になっている。
そこを抜けると狩猟の行われる中心の雪原へとたどり着き、依頼を遂行する。

 山頂に広がる雪原からは、フラヒヤ山脈が重なり合いながらも青々とした姿を魅せ、夜になれば空にオーロラが
浮かび上がる。極寒という過酷な狩場であるからこそ、美しい自然はより美しく感じさせてくれる。

 こうしてハンターは狩場に訪れては、自分の為に、他人の為に、モンスターと生き残りを懸けていた……。








「寒っ………まだ外よりはマシか」

 雪山のほぼ中心を通る洞窟の中で一人、雪原に出向く瞬間を待っていた。

 この時期になると降り続く雪は落ち着いてくるはずなのだが、雪は吹雪に変わり西から東へと吹き荒れている。
予想外の寒さにいつの間にか洞窟にこもってしまっていた。

 あらかじめ食べておいたホットミートも思ったほどの効果を感じることができず、二つ目に手を出そうかと迷っ
ていたが、奥から流れてくる冷気が身体を包んでいくのに耐えかねてあっさりと口の中に納まった。



 ヴェルトが雪山に来た理由は一つ。

 ー 鋼龍 クシャルダオラの討伐 ー
 
 古龍観測所から街の集会所の依頼板に緊急の依頼として張り出されていた。ヴェルトにとっては三年間この依頼
を待っていたことになるだろう。

 師匠が亡くなってから三年、自らの力量と武具を鍛えることだけに専念してきた。そんなことを想いながら誰にも取られない様にすぐに契約を済ませ、準備を整えた……。






 古龍観測所の情報によると、クシャルダオラは錆びた皮膚を脱皮するためにやってきたらしい。今までも二種類
のクシャルダオラが目撃されていて、一つは鋼色をした姿。そして、赤茶色をした錆びた姿。
 今回はおそらく後者であり、「脱皮の為に気が少々荒いから用心しなさい」と注意の言葉も貰っていた。

「やっとここまできたんだ、殺ってやるよ」

 背負っていた大剣ティタルニアを両手でつかみ、祈るように額に当ててつぶやく。


 古龍骨をベースに桜火竜の甲殻や鱗等の素材をふんだんに使用し、武器の中では数少ない龍属性を帯びている。
高い攻撃力に加わる龍属性は、どんな飛竜にも対応できるためクシャルダオラにも効果はあるはず、と踏まえて選
んだ武器である。
 相手が古龍であることにも感謝をしたい。もともとティタルニアは師匠の形見であり、三年間数え切れないほどの狩りのうち、半分以上はこの大剣とともに狩りをしていたからである。
 
 ヴェルトが装備している防具、レウスシリーズ。全体が炎のように赤く、肩部分や肘部分に見られる甲殻は刺々しく突き出ているために攻撃的な印象を持たせる。更にドラグライト鉱石で多くを補強することで、軽さと丈夫さを兼ね備えている。
 この防具を作るために、何ヶ月も森と丘に行き来し火竜リオレウスに挑み続けるほど憧れていた。









 ティタルニアを構えると深くい息を吸い込み、腹筋と背筋に力を溜め込むと一気に振り回し始めた。
 右肩に担ぎ垂直に振り下ろす、両腕を捻りながら半円を描くように身体の後ろへ振り上げ、そのままの体勢から腰を回して右脇から地面と平行に振るう。
 

 大剣による一連の流れを繰り返していくうちに、額にはうっすらと汗がにじんでいた。




 長い間、身体を動かさないでいると寒さから筋肉が縮んでしまう。突然の奇襲に対応できなくなるだけでなく、
無理に身体を動かせば筋肉を痛めかねない。
 加えて指先が凍傷になるのを避けることにも繋がる。
 

 汗を拭おうとしたのだがヘルムが邪魔になり、脱ごうと手を掛けた。
 











 しかし、雪原の景色が一変していたのに気づき、ヘルムに掛けていた手はティタルニアへと変わっていた。

 降り続いていた吹雪はさらに勢いを増し、視界がほぼ真っ白く距離感が掴めないほどになっている。


 それだけでなく、真っ白い景色の中に赤茶色の塊がゆっくりと降りてきた。
 



 その姿はまさしく捜してきたモンスターだった。

 = もともとは鋼色をしていたのだろう…… 今は赤くはっきりとしている =

 = 飛竜は前脚が翼に発達したと言われているのだが、奴は四本の脚を持っている =

 = 奴の目は青玉のような瞳をしている =









 ヴェルトは雪原へと走り出していた…………。
AIR
2009年06月04日(木) 19時46分49秒 公開
■この作品の著作権はAIRさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
 初めまして、AIR(エアー)です。モンハンの小説を書けると知ったときは、本当にうれしかったです。

 初投稿ということでけっこう緊張しています。コメントのほうは、少しでも頂ければ返したいと思っています。(ただ、遅くなるかもしれないのでそこはご了承ください)

 小説の量はだいたい↑↑このくらいしか投稿できないので、少ないと思われるかもしれませんが宜しくお願いします。


 

この作品の感想をお寄せください。
 はじめまして、以前からこのサイトで小説を投稿しているチャーリーです。
 最初に名前を見た時はAIR(アイルー)と読んでしまっていましたw

 文章の区切りが妙な部分が少々見受けられました。御気を付けください。

 と言いつつ、初投稿にしてはなかなか腕がいいと思います。一行程度で終わっている文が多いのが少し気がかりですが……。

 内容の方は、これからが楽しみといった感じですね。次回も期待しています。
30 チャーリー ■2009-06-09 11:03 ID : /au4C0FQ4gY
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はじめまして、烏羽です。
以後お見知りおきを。

私が書いているのも、大剣使いで雪山がスタートなのでなんだか少し親近感が沸いていますw

第一話にして古龍と衝突ですか。何だか序盤から良い盛り上がりですね。

私の方は、主人公が雪山からでるのに実時間で丸一ヶ月掛かってしまいましたが、AIRsのこれからの作品を楽しみにしております。
30 烏羽千歳 ■2009-06-07 13:02 ID : f7a7PKkeP8s
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はじめましてCieloです。なかなかおもしろみと次回への期待が高まる滑り出しだと思います。
私的にはあっさり古龍と激突。そして、いきなり古龍撃破なんて展開は勘弁して欲しいのですが、これからAIRsがどんな展開を考えておられるのか、楽しみに見守らせて頂きます。
20 Cielo ■2009-06-06 01:18 ID : .76UVRVGeEk
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 どうも、はじめましてケルベロスです。

 えー、他の方が言っていることは省いて手……、文の途中の改行、見やすいようにとの工夫なのかもしれませんが、基本的に文の途中で改行するのはあまり良くないと思います。
 限界までいった後の改行なら仕方がないのですが、開業の部分が統一されていないようです。
 そのような工夫をなさるのならば、終わりの場所一行に使う文字の数などを決めて統一してみてはいかがでしょうか?
 私のパソコンによる作用だったのならば申し訳ないです。

 私の作品は完結作品の方に投稿してあるのでよろしかったら見て頂き、評価してくれると嬉しいですね。

 それでは、また。
20 ケルベロス ■2009-06-03 22:53 ID : If3qiekeSNg
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初めまして、オメガです。

文法や描写、武器説明は随分しっかり出来ていますね。
人によって文量は異なりますので、深くは言えませんが、今回の文量にあと500〜1500位は付け足した方がもう少し物語に厚みが加わると思いました。
あくまで個人的な意見なので、参考までに。

てか、最近クシャルとの戦いを描いているライターさんがやけに多い気が…w
比較的小説のネタとして採用し易いんでしょうかね?
もしクシャルとの戦闘描写で困った面があるならば、他の作者さんのを参考に描き上げるのをオススメしますよ。

では、僕も未熟者ですが、お互いに頑張りましょう!b
30 オメガ ■2009-06-01 22:33 ID : /QeFFyrsMD2
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 どうも。今後よろしくお願いします。

 はじめてですかね? ここでは初めてですかね? 違うサイトで書いてたりしてませんかね? ちょっと気になる点があるので質問させていただきました。

 次回はクシャルダオラとですかね? いいですよね〜古龍って。かっこいいしあこがれです〜w(あ、僕のね)

 では頑張ってくださいね〜w

40 無名の一般人 ■2009-06-01 21:37 ID : BKxfIEf7uBY
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どうも!『Stormy story−とある嵐の物語−』のりゅぅのてぇると申します。
以前は僕の小説の方にコメントをくださいましてとても感謝しております!
と、挨拶はここまでにしておいて、では感想を書かせて頂きます。

初心者の僕が言うのもナンですが、
書き出しや物語のテンポも参考になるほど、良く書けてると思います。
で、次回はクシャルダオラ戦ですね。
2Gでとても苦戦した相手なので、とても楽しみにしています!

40 りゅぅのてぇる ■2009-06-01 20:14 ID : Lfm09HaogjI
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お初にお目にかかります。天地無双です。

どうやらクシャルダオラとの戦闘になりそうですね。
戦闘→バタンキューにならないように注意してくださいね。(クシャルダオラを用意に抹殺してしまうなと言うことです。)小説の面白みが出ませんので。

私もやっと生活? が落ち着いてきたので、今小説を書いております。投稿回数はマイペースでいいので、くれぐれも途中でリタイヤはやめましょう。内容はいいと思います。次回の小説も頑張ってください。

では、失礼いたします。
30 天地無双 ■2009-05-31 20:06 ID : ufm0KBGW/dM
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