Stormy story−とある嵐の物語− The first story2/3  
飛龍種「リオレウス」、別名「空の王者」。
灼熱の炎を連想させる赤い鱗をまとった火竜。
森丘や古塔を生息区域とし、大空を旋回しながらテリトリーを侵すハンターを急襲する。


そして、またリオレウスの咆哮がアルガノールの村に響き渡った。


―――グギャァァァァァァァァァァァァァァァ!


リオレウスによって辺りの店や住宅をお構いなしに破壊されていく。
住民達はすぐに避難を始め、やがて村には三人の狩人が残った。
銀髪の少年「ヴェル・バベル」、赤毛の少年「ランザ・ガーベル」、
金髪の少女「フェイラ・サーシャ」。
人々は、彼らをこう呼ぶ。


―――【鋼嵐狩猟団】と。


リオレウスは三人に気づくと、すぐに威嚇を始め大音量の咆哮を唱える為に
体勢を整えようとした時、暴風と共に血が飛び散った。
リオレウスの背後には既に、フェイラの姿があった。
フェイラの手には、小さな刀が握られていた。


――「片手剣」だ。
機動力を重視し、小さなその刀身である程度の攻撃はガード可能という
かなりの硬度を誇る武器である。
または、片手剣の数ある種類の中でも、毒や雷を帯びたものもあり、
モンスターを状態異常に陥らせることも可能だ。
そして、フェイラの手に握られている片手剣の名は『雷神宝剣キリン』。
モンスターの中でも最強と言われている古龍種の中でも、雷を自由自在に操り、
極度の破壊力を秘めている『キリン』と呼ばれるモンスターの素材を利用して
作られた片手剣だ。
それに何よりこの片手剣の特徴といえば「雷属性」というものである。
片手剣に雷が帯びて、さらに攻撃力をアップさせたその刀身は、どんな相手も
麻痺状態に陥らせることができる。

リオレウスもその一匹であった。


―――グギィィィィィィィ!


うなり声を上げたリオレウスは、先ほどの一撃で麻痺をしたのか
動きを止めてしまった。
それに気づいたヴェルもとっさにリオレウス目掛けて、太刀による一撃を放った。
紅の血がまた辺り一面に飛び散り、地を染めていった。
と、麻痺状態から解き放たれたリオレウスは、口内に「何か」を含んだ。


「火炎ブレスだ!!側面に回り込め!」


ランザの指示で、フェイラとヴェルは行動を開始する。
それと同時にリオレウスの口から灼熱の炎が吹き出された。
三人は、間一髪何とか火炎ブレスを避けると、リオレウスの側面に回り込んだ。
火炎ブレスの反動で瞬間的に動きを止め、三人はまたもリオレウスに斬り込んでいく。


「楽勝だ…いける!」


ランザは、勝機を掴み取ったかのように笑顔を見せた。
その時だった。
一瞬の油断が命取りになったであろうか、リオレウスの翼に剣を弾かれ、
その瞬間、強靱な尻尾がランザの腹部に直撃した。


「ランザ!!………ちッ!油断しやがって…」


ヴェルの額には、今までなかった数滴の汗が流れ落ちていた。
フェイラも緊急事態に気づき、リオレウスから繰り出される攻撃を身軽な動きで
回避し、ランザのもとへ向かおうとする。
が、リオレウスはそれを拒むかのように標的をフェイラ一つに絞り、火炎ブレスの
体勢へと入った。


「フェイラ!火炎ブレスだ!!一旦退け!」


ヴェルはフェイラに指示を出すがリオレウスの莫大な足音のせいなのか、声は届かない。


「マズい!!」


ヴェルは必死に太刀で斬り込んで、気を引こうとするがリオレウスの標的となっている
人間はあくまで一人。
リオレウスは、そのまま口内に炎を含み込んだ。

と、幸いなことにフェイラはリオレウスの方を軽く確認していた。
火炎ブレスの予備動作が終わり、ついに二発目の火炎ブレスが放たれた。


―――ボォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!


辺りの木や住宅が一瞬にして炎に包み込まれ、黒く染まった煙が宙を舞った。
やがて黒煙で視界が悪くなり、辺りは瞬間的に暗黒の世界と化した。
ヴェルの鼓動は高鳴るばかり。
(あいつらは無事なのか?)

すると、暗黒の中で何かが聞こえた。


ピューヒョロヒョロピーピー


その音は角笛であった。
丸い筒状の笛から織りなされるその音色は、まさに角笛と確信を持たせた。
その時、ヴェルの口角はうっすらと上がっていた。
それは仲間の生存を感じたからである。


「この音色……フェイラの角笛だ!…しッ!」


ヴェルは煙の中を、音が耳に入る方向だけを頼りに走った。
仲間のもとへ走った。

と、またもヴェルの耳は、何かを聞き取った。


―――グギャァァァァァァァァァァァァァァ!


(リオレウスか!この音量…でけぇ!近いのか!)
やがて少しずつ煙がはれ、天には青空が見えた。

トクン……トクン…

胸の鼓動はまだ治まらず、ヴェルの太刀を構えるその腕は、震えていた。

何だ…?この震え?どうしてだ?
俺は過去にあの古龍すらも狩ることに成功した。
そんな俺に恐ろしい敵なんざ居るはずがなかった。
それがどうしてだ?
こんな火竜一匹に、何故恐怖を覚えてる?
俺は………
俺にかかればこんなヤツ………!

その瞬間であった。
いつのまにか煙がはれ、ヴェルの目の前にはリオレウスの姿があった。
そしてリオレウスは、牙をむいて、ヴェルに襲いかかる。
だが、ヴェルはそこから一歩も動かない。


「ヴェル!!何やってるの!?」


フェイラの哭声は、ヴェルの耳には届いていた。
だが、それでもなおヴェルは動かない。


俺……何で動かないんだ?
俺…死にてぇのか…?
いや、そんなことは……。
何だよ…この気分
俺は狩人だ…此奴は狩らなきゃいけねえ。
それがどうして、俺は動かない?
もしかして、俺は…………!


そしてついにリオレウスは、大きく口を開口し、その鋭利な牙はヴェルの
肩に接触した。


「ヴェルゥゥぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」















――――ドォォォォォォォォォォォォォォォン!!!


一対の哭声と共に爆音が鳴り響いた。
見ると、ヴェルは無傷でただ突っ立っている。


「え……?」


誰にも現状は掴めなかった。
ただ、ヴェルは助かって、爆音が響いた。それだけは理解できる。
だが、何が起こったのか。
と、ヴェルの目の前のリオレウスは、急に重い瞼を閉じて、倒れ込んだ。


「何よ……これ?何が何だかわかんない………」


すると、それに答えるように誰かの声がした。


「まぁ、君達の頭じゃ理解できないだろうね……落ちこぼれ君達」


この声に聞き覚えがあった。
ヴェルにも、ランザにも、フェイラにも。
この闇にまみれた邪悪な声。
過去に何度も…………。


「久しぶりだな、何年ぶりだ?」


邪悪な声はまた三人に問いかけた。


「…ろ……せろ…失せろ…」


ヴェルは、そう呟きながら地に深く突き刺さった太刀を握りしめた。
ヴェルの暗い表情もはれることは無く、ただただ憎しみだけが激しさを増していた。


「なんだその態度?人がせっかく竜撃用麻酔弾ぶち込んでやったていうのに」


と、急にフェイラが怒声を上げた。


「ヴェルもやめて!もういいでしょ!過去のことなんて!!
 あなたもよ………『ジェラール』!!」





















【邪神龍撃猟団隊長】ジェラール・ヴァルーフ
全ての龍の忘却の為、この地に降り立った男の名。
















The dark some day swallows the storm.
−闇はいつしか嵐をも飲み込むのだ−
りゅぅのてぇる
2009年06月05日(金) 17時48分24秒 公開
■この作品の著作権はりゅぅのてぇるさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
どうも。りゅぅのてぇるです。
これで投稿3回目になりますが、
今回、投稿の間が短すぎたので、
次回は少し遅めの投稿になるかと思います。

では、今回の本編のまとめ。
えっと、悲劇の始まりはランザの
油断が生んでしまって、そこから
リオレウスの尻尾がランザの腹部に
直撃。まぁ死んではいないですけど、
この時、気絶していました。
そしてそのランザをフェイラが
助けにいこうとしたけど、そこで
火炎ブレス→でも何とか回避して
角笛を吹いて、ヴェルに安心感を
持たせたけど、煙のはれた瞬間、
ヴェルの目の前にはリオレウス。
でも何故かヴェルは動かず。
そのままリオレウスの鋭利な牙が
肩に接触したかと思われたその時、
爆音と共に登場したのが、
『ジェラール・ヴァルーフ』。
説明では、全ての龍の忘却と書いてあります
が、その真相はまたこれからの本編で。

そろそろ、物語も盛り上がってきたかな
なんて思っていますが、それは読者さんが
決めることであって僕が決めることでは
ないと思いますけど。

さぁ、次はコメント返しと行きましょうか

>>ケルベロス様
本当にアドバイスありがとうございます。
ケルベロス様のアドバイスによって
今後色々と参考になります。
あと、次回も是非読んで頂けたらなと。
ちなみに一応、パソコンからの投稿です。




この作品の感想をお寄せください。
 はじめまして、以前からこのサイトで小説を投稿しているチャーリーです。

 まずはじめに、文章のすべてが右寄りになっていますね。パソコンで観覧している人にとってこれはとても読みにくいです、今後お気を付けください。

 次に表現方法ですが、描写がいまいちですね。地の文の量は、もっと増やしたほうがいいと思います。
 後、角笛を吹いた時の音、『ピューヒョロヒョロピーピー』じゃ変です。ゲームで出ているような、『ヴォォォン……ヴォォォン』といった感じの音がいいと思います。あくまで参考までに。

 今後も見させて頂きます。頑張ってください。
10 チャーリー ■2009-06-09 11:32 ID : /au4C0FQ4gY
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初めまして、オメガです。

最初の作品から読ませていただきました。
まあ、僕のような未熟者から言える事はないですねw
表現方法や地文も不自然な箇所は無く、キャラクターのセリフの違和感も皆無ですし。

突如、襲撃してきたリオレウスを倒す為に立ち上がった三人ですが、
いかにヤマツカミを討伐した面々とはいえ、油断は大敵というのでしょうか、
追い詰められているところがありましたが、謎の男の介入で無事にすんだようですね。でも、次回はその男が波乱の渦の中心となりそうな……そんな予感がします……。

トライ……僕の周りの評判は良くはないですが、自分は一応購入予定はあります。(僕の小説内での舞台は違いますがw)

では、お互い頑張りましょう!b
30 オメガ ■2009-06-07 19:44 ID : /QeFFyrsMD2
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雷と麻痺のエフェクトは似通っていますが実際はどうなのでしょう?
片手剣の攻撃で麻痺状態に陥ったりするのでしょうか??そもそも私は属性剣がニガテです。その理由は…ながくなるんで止めます。

ごきげんよう。そして、はじめまして、Cieloです。。。

これからもりもり様々な描写を加えて行けばかなりのものになると思いますよ!がんばりましょう!
20 Cielo ■2009-06-06 01:12 ID : .76UVRVGeEk
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 どうも。前回コメントできなくて申し訳ない。

 え〜盛り上がってきましたね〜よかったと思いますよ。竜撃用麻酔弾ってのはオリジナルでしょうかね?それとも僕の勘違いでしょうか?全体的によかったのですが一つ。…(三点リーダ)は偶数個で使ったほうがよいと思います。貴方の今回の作品では…を一個で使う場面が少々見られました。今後気をつけてもらえたらうれしいです。

 では、頑張ってください〜
30 無名の一般人 ■2009-06-05 20:13 ID : TjmT0QGII6A
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