臆病者B
 プーアは二日間を情報収集に費やした。ベスタ―がいるからまだ安心だが、いなくなった時の事を考えておかなければならないからだ。

 ダイミョウザザミ亜種の特徴は以下の通りだった。

 [体の色が紫、背負っているヤドがディアブロス、高水圧ブレスが通常種より長い、苦手属性が氷]

 二日間でこれだけ調べ上げプーアは自分なりにどう動くかを考えていた。

「師匠はなるべく近づけといったから、高水圧ブレスが当たらないギリギリの所を動いたらどうだろう・・・・でも、違う動きをするかもしれないし・・・・」

 悩んでいるとドアを叩く音が聞こえた。

「お〜い。プーア、酒場でクエストの受注してくるから用意しとけよ」

 ベスタ―が知らせに来てくれたのだ。プーアは急いで防具を着て、武器を背負い
弾丸を確認してアイテムを袋の中に捻じ込んだ。

「わかりました。僕もすぐに行きます」

 そう言うともう一度武器と防具、アイテムを確認して外に飛び出した。

 酒場に行くとベスタ―がちょうどクエストを受注した所だった。

「師匠すいません。わざわざ来てくれて」

「いや、いいよ。どうせ俺も工房に行くついでだったんだ。お前の家、工房から近いだろ」

 プーアはベスタ―の防具を見た。肩の所から棘が出ており、黒色で統一されていた。

「師匠、新しい防具作ったんですか?」

「ああ、リオレウスを狩りに行く前に頼んでおいたんだ」

 そう言うとベスタ―は胸の部分を叩いていった。

「これはタロスSシリーズと言ってカンタロスからできているんだ。だから軽いけど丈夫なんだよ」

 嬉しそうに防具の説明をする姿は子供のようだ。

「よかったですね、師匠。前の防具はどうするんですか?」

「家に飾ってあるよ。結構長く使ってたからな」

「おっと、雑談はこれくらいにしてそろそろ行くぞ。氷結弾は持ってきたな。いいか、お前はなるべく近づくんだぞ、わかったな」

 ベスタ―は人差し指を立ててプーアに向けた。

「わかってます」

 プーアはベスタ―の目をしっかりと見て言った。

「よし!! 行くぞ!!」

 そう言うとベスタ―はプーアの肩を勢いよく叩いた。


『*』

 〔ザッザッザッ〕と足を砂にとられながらベスタ―とプーアは慎重に砂漠を進んでいた。

「情報ではこの辺りにいる筈なんだがな」

 ベスタ―は汗を拭きながら言った。

「師匠、もしかしてクーラードリンクの効果消えたんじゃないんですか? クーラードリンク飲んでください」

 そう言ってプーアは琥珀色の液体が入った瓶をベスタ―に渡した。

「悪い、さっきから暑くて」

 クーラードリンクを一気に飲み干した。体が〔スゥ―――〕となっていき、汗も引いていった。

「なかなか見当たらないですね。本当にここにいるんですかね?」

「情報ではここで何回も見かけられているんだ。ここにいるだろう」

 〔ドォォォォン!!!!〕という轟音と共に骨だけのディアブロスの角が地面から出てきた。

「来たぞ!!構えろ!!」

 鋼氷剣改を抜き取りベスタ―はダイミョウザザミ亜種に向かって走った。

 プーアもジェイドテンペンストを構え氷結弾を装填してダイミョウザザミ亜種に向かって走った。

 〔ザシュ!ザシュ!〕と鋼氷剣改を振るいながら弟子の位置を確認した。

「よし、いい位置にいるな」

 そう思い意識がプーアの方にいっていたのでダイミョウザザミ亜種の爪が体をかすめた。

「あぶなっ!!モロに喰らうところだった」

「大丈夫ですか、師匠」

「ああ、ギリギリな」

 短いやりとりをした後、プーアは氷結弾を三発撃った。

 ダイミョウザザミ亜種は爪を口元で交差した。
 
 ちょうど真正面にいたプーアは背筋がゾクッとしたので真横に転がった。
 
〔ブシュ―――!!〕と言う音と共に高水圧ブレスを発射した。

「また、背筋が寒くなった。この感覚を大事にしないと」

 心の中で思っているとダイミョウザザミ亜種が一瞬でプーアの横につき爪でなぎ払った。

「ヤバイ!!!!」と思い横に飛んだが間に合わなかったので体が吹っ飛んだ。

「ガハァ!!」

 転がり込んで仰向けになった。

「おい、大丈夫か!!プーア」

 そう言ってプーアに駆け寄り、安否を確認した。

「大丈夫です・・・・師匠、狩りを続けてください」

 プーアは途切れ途切れの意識の中、必死に話し掛けた。

 ベスタ―はプーアを連れて狩りをするのは無理だと思い、ダイミョウザザミ亜種に向かって閃光玉を投げた。

キリコ
2009年06月07日(日) 12時55分14秒 公開
■この作品の著作権はキリコさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
こんにちわ
え〜三回目の投稿です
自分なりに前の作品の注意点を生かしたつもりです
中途半端に終わってますが次の作品を楽しみにしていてください

<無名の一般人様>貴重なご意見ありがとうございます
勘違いでやってしまいました。以後気を付けます

この作品の感想をお寄せください。
すいません。点数の付け忘れです。
正確にはこのコメントの点数の30点でお願いします。では。
30 りゅぅのてぇる ■2009-06-07 21:23 ID : Lfm09HaogjI
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初めまして。りゅぅのてぇるです。
キリコさんのこの作品のシリーズは一通り読ませていただきました。
で、今回も特に誤字や違和感は感じられなかったですし、
読んでいてスッキリするものだったので良いと思います。
僕も未熟者とは思いますが、これからよろしくお願いします
0点 りゅぅのてぇる ■2009-06-07 21:22 ID : Lfm09HaogjI
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 どうも。無名の一般人です。

 え〜っとですねぇ〜・・・ではなくて…(三点リーダ)を偶数個で使うことを進めます。
 そしてここ
「ヤバイ!!!!」と思い横に飛んだが間に合わなかったので体が吹っ飛んだ。
 思ったことであって、発言ではないのなら()などを使えばよいかと。

 では頑張ってください。
30 無名の一般人 ■2009-06-07 13:09 ID : mF6s5HR6vGg
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