legend of destiny V |
ー 第一章 第二話 ー ここは、首都ケセディアの大きな表通り。 武器屋から雑貨屋など様々な店が揃っている。 カイル「ねぇ、ユーリは、何しに表通りに?」 ユーリ「まぁ、ちょっとヤボ用でな。」 カイル「僕にでも、言えないことなの?」 ユーリ「いや、そんなんじゃないんだけど。」 ユーリ「親父とお袋の墓参りにさ。」 カイル「あ、ごめん…。」 ユーリ「なにしんみりしてんだよ!」 ユーリ「ちょっと、どっかで時間つぶしててくれ。」 カイル「わかった。」 こうして一旦二人は別れ…。 ー 数十分後 ー ーカイルsideー カイル「ユーリ、ちょっと遅すぎじゃないかなー。」 カイル「もしかして、何かあったのかな。」 ーユーリsideー ユーリ「さてと、カイル探して帰りますか。」 ???「離して下さい!!」 ???「おめぇよ、人にぶつかっておいて、何もなしかよ!!」 ???「ですから、それは、あなたたちから…。」 ???「てっめぇ!!」 ユーリ「おいおい、それくらいにしときな。」 ???「なんだ、おめぇは。」 ユーリ「わりぃけど、昼間から女の子にイチャモンつけてるようなヤツに 名乗る名はないんでね。」 ???「おめぇ、俺が誰だか分かって言ってんのか?」 ユーリ「さぁ。ただのチンピラにしか見えないけど。」 ???「俺は、(ギルド、死神の爪)の副頭、ダガマ様だぞ。」 ユーリ「はぁ?初めて聞いたな。」 ダガマ「ふざけやがって!!」 「貴様らー!!なにをしているー!!」 ユーリ「やっべ!巡回中の騎士たちじゃねぇか!」 ユーリ「おい、アンタ!逃げんぞ。」 ???「え、あ、はい!」 ダガマ「てめぇ、待てコラ!!」 ユーリ「こんなことで捕まる気ないんでね。そんじゃ!」 ダガマ「覚えてやがれ。」 ー 街の裏通り ー ユーリ「はぁはぁ。」 ユーリ「なんとか巻いたか。」 ???「あの、ありがとうございました。」 ユーリ「ん?あぁ、いいって。」 ユーリ「俺は、ユーリ・ストライフ。」 ユーリ「ところでアンタ名前は?」 ユーリ「なんか服装的に、どっかの貴族か?」 ???「すみません。自己紹介がまだでしたね。」 ???「私の名前は、エリーゼ・ヒュラッセインと言います。」 エリーゼ「貴族…ではありません。ですが、素性は明かせないんです。」 ユーリ「そっか。まぁ言えないんなら聞くつもりはないよ。」 エリーゼ「すみません。」 ユーリ「エリーゼの家はどの辺だ?送ってくぜ。」 エリーゼ「大丈夫です。近くなので。」 ユーリ「そっか。まぁ気をつけて帰れよ。」 エリーゼ「はい。えっと、ユーリさん、ありがとうございました!」 ユーリ「気にすんなって。それじゃあ。」 エリーゼ「それでは、失礼します。」 ユーリ「なんかえらく気品のある子だな。」 ユーリ「やっべ!!」 ユーリ「カイルのこと忘れてた!」 こうして、この少女との出会いにより、 少年の運命が、少しづつ変わりはじめるのであった。 ー 第一章 第二話 完 ー |
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2013年05月02日(木) 05時09分13秒 公開 ■この作品の著作権はポンプさんにあります。無断転載は禁止です。 |
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