legend of destinyW
ー 第一章 第三話  謎の男と死霊使 ー 



昨日の出来事の翌日ー



カイル「ユーリ、昨日なにしてたのさ!」
ユーリ「いや、悪りぃ。」
ユーリ「ちょっとゴダゴタに巻き込まれちまってさ。」
カイル「ゴダゴタって、本当にユーリはゴダゴタに巻き込まれやすいね。」
ユーリ「はは。まったくだよ。」
 


こうして魔法学校も終わりユーリ達は帰路へついていた。


ユーリ「なんか見ねぇ服装のヤツら歩いてんな。」
カイル「確かに。」
カイル「ユーリが街にゴダゴタを運んできてんじゃないの〜?」
ユーリ「なんだ、ソレ。」
カイル「冗談だよ。」
カイル「じゃあ、また明日ね。」


こうして二人はいつものように別れた。



ユーリ「なんか嫌な予感がすんな。」
ユーリ「!」
 

ユーリの目線の先に昨日のエステリーゼがいた。

ユーリ「昨日の…。」




ユーリ「よっ!」
エステリーゼ「きやっ!」
ユーリ「お、悪りぃ。」
ユーリ「脅かすつもりはなかったんだ。」
エステリーゼ「昨日の…ユーリさん!」
ユーリ「覚えててくれたんだ。」
エステリーゼ「はい!」
ユーリ「っか、こんなとこでなにしてんだよ。」
エステリーゼ「あ!」
エステリーゼ「早く私から離れて下さい!」
ユーリ「は?」
エステリーゼ「私の知り合いだとヤツらにバレたらあなたも狙われてしまいます!」
ユーリ「ちょ、全然話が読めないっての!」
エステリーゼ「ですから…。」
エステリーゼ「!!!」


???「王女エステリーゼ・ヒュラッセイン。」
???「ようやく見つけたぞ。」

ユーリ「あん?」
ユーリ「アンタの知り合いか?」
エステリーゼ「い、いえ…。」

???「お前は何者だ?」
ユーリ「何者ってお前こそ誰だよ。」
???「俺の名はザギ。」
ザギ「お前も邪魔をするならここで殺す。」
ユーリ「いや、意味分かんないし!」
ザギ「お前に答える余地はない…!」


エステリーゼ「ユーリさん!逃げて下さい!!」


ザギは既にユーリ達に向かって走ってきた。



(ガキィィン!!)



ユーリ「なんか、よく分かんないけど…!」
ユーリ「女一人置いて逃げれっかよ…!」
エステリーゼ「この人は危険過ぎます!」
ユーリ「だったら尚更置いていけねぇだろ!」
ユーリ「これもなにかの縁だって。」

ザギ「お前は、俺を愉しませてくれるか?」
ユーリ「コイツ…!」
ユーリ「頭のネジが何本か抜け落ちてやがるっ…!」


ユーリ「目前の対象を焼き打て!」
ユーリ「ファイアボール!!」

そう叫ぶと火の玉がザギ「」に向かっていった。


(ザシュッ!ザシュッ!)


だが、ザギはくるりと回転し火の玉を切り落とした。


ユーリ「ちっ。」
ザギ「こんなものか。」
ザギ「お前も俺を愉しませてはくれないガラクタだ。」
ユーリ「な、てめぇ。」


ザギ「無影翔…!」

無数の影がユーリ目掛けて襲いかかる。


(ブシュゥ!)


ユーリ「うぐっ…!」


エステリーゼ「ユーリさん!」


エステリーゼ「生命の息吹よ、傷を癒したまえ。」
エステリーゼ「ライフエナジー!!」


エステリーゼがそう叫ぶと、ユーリの傷の周りを淡い光が覆ってゆく。


ユーリ「治癒術?」
ユーリ「アンタ、一体…。」


ザギ「もう…飽きた。」
ザギ「二人まとめて死ね。」



ユーリ「くっそ。ここまでか…!」



???「そこまでです!」 


エステリーゼ「ローエン!」
ローエン「姫様!ご無事ですか!」
エステリーゼ「私は大丈夫です。」

ザギ「ちっ、死霊使か…!」


ザギ「今日は退いとく。」
ザギ「だがお前たちは全員俺が殺る。」



そう言い残こすとザギは姿を消した。



ローエン「お怪我は?」
エステリーゼ「大丈夫です。」
エステリーゼ「あの方が助けてくれました。」
ローエン「この者は?」
エステリーゼ「彼は、ユーリさんです。」
ユーリ「あ、ユーリ・ストライフです。」
ローエン「姫様を救っていただきありがとうございます。」
ローエン「私は、ローエン・リークと言います。」
ユーリ「はぁ。」
ユーリ「一体ナニが起きているんですか?」
ローエン「いえ、一般の人には教えるわけにはいきませんので。」
エステリーゼ「ローエン!」
ローエン「は、はい。」
エステリーゼ「ユーリさんは、信用出来ます。」
エステリーゼ「ここまで助けていただいたのになにも話さないなんて出来ません。」
ローエン「で、ですが…!」
エステリーゼ「お願いします…!」
ローエン「分かりました。」

ローエン「こんな所ではなんですから、城へ行きましょう。」
ローエン「王には私から話しましょう。」
エステリーゼ「ありがとうございます!」
エステリーゼ「ユーリさん、行きましょう!」
ユーリ「え、お、おう。」



こうして謎の男、ザギと戦い事情を
飲み込めないまま城へと案内されるユーリであった。


ー 第一章 第三話 完 ー
ポンプ
2013年05月19日(日) 12時16分49秒 公開
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■作者からのメッセージ
どうも。ポンプです。
久々の更新です。

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(次回でもいいけど。)

50 闇猫 ■2013-05-19 13:02 ID : ywdsgNgu94Y
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