サモナーズストーリー 2章
ここは意外に大きな裏山、そこを先頭に狼の耳と尻尾のついた人間が鼻をならしながら歩き、その後を黒髪の青年を先頭に少年少女が歩いていた。ちなみに緑髪の青年の左腕に緑色に輝く珠のついた腕輪があり、その横には緑っぽい鷹が飛んでいた。
先頭を歩いていた人狼、ワルフは歩みを止めると止まれと促し、他の人が横から見るとそこには狼のような魔物がざっと十体と熊のような魔物が二体いた。普通の動物と違うのは身体が黒っぽく、眼が少々赤く輝いているところだ。

「いたな、行くぜワルフ!」

『あいよぉっ!』

魔物を見つけた瞬間ワルフのマスター、セントが叫ぶと同時に走り出し、ワルフもその後に続く

「ちっ、俺が後れを取るわけにゃいかねえ、ティーグル、援護しろ!」

『了解!』

「一人でいいかっこさせないよ!カモン、セルス!!」

『オッケィ、行くわよ!』

いきなり走っていったセントに影響されたか緑髪の男、ロイは己の精霊ティーグルに指示して走り出し、ティーグルは頷いた後走っていくロイの横を飛び、水色の髪の少女、リムスは腕輪の珠を水色に輝かせて己の精霊を呼び出す。彼女の精霊はまるで氷で出来ているように綺麗に輝く太刀、その太刀から活発な女性の声が聞こえ、その声を聞くと共にリムスも走り出す。

「やれやれ、血の気の多い連中だ。エレナ、準備しておけ」

「分かってますよ、出て来て、ユニス」

レンはやれやれと首を振るとエレナに指示を出し、エレナはそれに頷くと腕輪の珠を金色に輝かせて精霊を召喚する。そこには純白のローブを羽織り、ユニコーンの角を模した装飾を先に付けた杖を持った美しい女性が立っていた。

「さてと、俺達も援護するぜアレス!」

『御意』

レンが腕輪を銀色に輝かせて精霊を召喚すると俗に言うグリフォンが現れ、そいつは軽く頭を下げて答えると雷や炎の球を放って援護を始めた。
この世界では一口に魔法と言っても色々ある。アレスのように炎や雷などを操って攻撃するもの、ユニスのように癒しの力で味方をサポートするもの、そしてワルフやティーグル、セルスのように己のマスターの身体能力を上げたりするもの

「どおぉぉりゃぁっ!」

セントは己の倍以上の体格を持つ熊を軽々投げ飛ばす。ワルフの能力で自分の筋力を最大まで発揮しているのだ。またティーグルの能力もまた似ており、ワルフのものがパワーアップを主としているならティーグルのものはスピードアップ重視だ。セレスの能力はマスターに氷や水を操る能力を与える。

「ふっはぁっ!ワルフ!」

『あいよっくらえっ!』

セントは素早い格闘コンボで熊を怯ませ、その隙にワルフが己の鋭い刃物のような爪で熊を切り裂いた。

「「「「「グオオォォォ」」」」」

「へっ、俺たちを喰おうってか、遅えよっ!」
『てめえらが見えるのは、俺達の残像が関の山ってな』

狼の大群がロイとティーグルを囲み、一斉に襲ってきたがロイは二本のナイフを構えると素早くかつ的確に喉元や眼を抉るように斬りつけ、ティーグルも鋭い爪や嘴で狼をなぎ払った。

『ふふっ、ロイ君も転校生君も中々の者ね』

「セレス、私たちも中々の者よ」

セレスとリムスはのんきに話しているがその周りには狼と熊が数頭集まっており、一斉に飛び掛ろうとするが

「はぁっ!」

リムスは己の太刀セレスを地面に突き刺す、とそこから水色の光が発され、一瞬で狼達を氷漬けにし、そこに素早く氷ごと砕き斬った。
これで全滅、セント達はそれを確認すると集合した。

『すごいですね皆さん、私の能力を使うまでもないなんて』

集合するとエレナの精霊ユニスが微笑みながら言う、彼女は基本的に癒しの力による傷の手当て、しかし彼らは怪我といえる傷を負っておらず、ユニスが力を使うまでもないのだ。

「ふぅ、まあそれはいいけどさ。これだけでいいのか?」

『ええ、あとはアタシが先生たちに報告するからあなたたちは・・・』

あなたたちは気にしないで続けるように、と先生の使役精霊は言おうとしたがそれは言えなかった。何故ならその前に絶叫に似た悲鳴が響いてきたのだから。セントはそれに驚くとレン達の顔を見る、と全員頷き声の方向に走り出した。
カイナ
2008年05月04日(日) 21時12分32秒 公開
■この作品の著作権はカイナさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
難しい、こっちの戦闘描写・・・
えーっと、次ではセントのある能力が覚醒・・・予定です。後ワルフの新たな能力も

mlkさん
難しいです、特にこれ。慣れていないせいかモンハンとかより上手く出来ない・・・
こちらも半年過ぎてるのに上手くなってる実感がもてません・・・

風斬疾風さん
戦闘はまあこうなりました。アドバイス願います!(待て!)
いるんですか、まあ許してくださりありがとうございます。

オリジナル小説サモナーズストーリーばっかり投稿されてる・・・暇人だな俺・・・

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なかなか難しいですよね。多人数の同時操作は。
この話の中での序盤では、ちょっと「?」ってなった部分もありましたが、それも多少でした。後半は全員の動きをきっちりと把握できましたよ。

……アドバイス、か。
まぁ、モンスターハンターの方の私の作品を見ていただけると分かると思いますが、私の作品ではあまり人物の数がいないんですよね。多くて3人でしょうか? 一応沢山居る作品もありますが、一度に動くって事はまず無いので………。まぁ、理由としては多人数の同時操作が難しくてなかなか出来ないからで、よって私にもどうか書けばいいのか分からない。あと、私のは一人称ですしね。

お互い、頑張りましょう! では。
30  風斬疾風 ■2008-05-06 16:45 ID : FZ8c8JjDD8U
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サモンナイトのパートナー召喚獣みたいなもんですかね? 30 mlk ■2008-05-05 00:45 ID : NJES.RZZwZg
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