What would you do?  I am ...
「ん・・・?」
僕は無気力な声をあげ、目を開けた。が、何も見えない・・・。
わかることは、固い何かが僕の左手に握られていること、頭にヒンヤリしたものがあること、あともの凄く体が痛い。何かで縛られている??

「ど、どこだここ!?」
暗闇で状況がわからないまま、僕は精一杯の声をあげた。
「誰かいませんか!?」
必死に助けを呼んでみるが、声は響かず 当然誰も答えない。
何かおかしい・・・。僕は中学校に登校しているハズなのに・・・。

「ヴヴヴ・・・」
機械が起動するような音がする。

「おきたか?」

と、機械が起動するような音の方向から声がした。

「こ、ここどこです!?」
僕は、状況がわからないので、とりあえず聞いてみた。

「どこなんだろうな?」
機械からする声は答えた。
僕の体の上を何かが走るように 寒気が走った。

「さて・・・。とりあえずこの声を聞いてもらおうかな?」

「だ、誰かいませんか?」
姉の声だ。僕には2つ上の姉がいる。強情で強い姉だ。よくケンカをして、男でも負かせてくるような・・・。でも、今の声はいつもと違い弱弱しい声だ。

「ね、姉さん!?」

「君のお姉さんには君の声は届かない。まだもう一人いる。声を聞いてもらおう。」

「ここから出して! ここどこよ!」

「!!!」
声を聞いてすぐにわかった。僕の幼稚園からの幼馴染である、由奈の声だ。
僕の家の引っ越してきて、凄く大きな家を持っている。
友達のいなかった僕と一緒に遊んでくれた唯一の友達。

「さぁ、ここに二人、とても身近な女性がいる。いきなりだが、君はこの二人の運命を決める少年なのだ。」

「僕の姉と由奈をどうするつもりだ!?」

「私は何も危害を加えないつもりだ。君が抵抗しない限り、な。だが、君の左手に握られているスイッチで二人に危害を与えることになる。」

ドクン・・・。と心臓が大きく揺れた。 「二人に危害」・・・。そんなこと僕にはできない!!しかも抵抗すれば・・・やっぱり頭のヒンヤリしたものが・・・??

「ルールは簡単さ。10分後にゲームは始まる。そして、今から10分後に君の握っているスイッチに何か起こることになる。スイッチを押せば、君の友人に危害が加わり、スイッチを話せば君のお姉さんに危害が加わる。」

つまり、スイッチを押している間は由奈が傷つき 離している間は姉が傷つくということか・・・。
この人が言っていることが本当なら、僕は本当に二人の運命を決めることになる。そのとき 僕はどうすればいいのだろう・・・?

「今から10分後にブザーがなる。ブザーがなったら行動を開始してくれたまえ。君の姉と友人、どちらかが死亡した場合、生き残った方が開放される。」

どちらかが死ぬまで・・・。そんなの選べるわけがない・・・!!
どうしようか・・・。押して離して押して離して・・・続けてもどうせ体力のすくない由奈の方が先に死んでしまう・・・。やはりどちらか選ばないと・・・。
そうだ。何とか今の思っていることを相談すればいい・・・。

「あの・・・。すみません!」
ダメ元で頼んでやる!!
「なんだい?」

「えと・・・ 二人と最後に話がしたいのですが・・・つなげますか!?」

「最後の会話ということか・・・。 まぁ君の行動は限られている。それぐらい目を瞑ってもいいだろう。」

よかった・・・。まず 由奈に言うことがある。
マイクから離れて声あげた男の人の声が聞こえる

「おーい、誰かここのマイク、男の子の口の前にもっていったげて」
「地下何階でしたっけ?」
「2階2階。たのんだわ〜」

地下2階・・・?ここは地下なのか? 音がイヤに響かないのはなんでだろう・・・

「シュウウゥ」と音がすると、目の前で「コト」という音がした。

「おい君、マイク持ってきたから、どっちに話たいんだ?」
まず由奈に伝えよう・・・。
「あ、友人の方でお願いします・・・。」

「繋いでおいたから、君の姉と話したい時はまた呼んでくれ」

「は、はい・・・」

僕には優しい?ようだ。いや こんなことするのだから優しくはないのだが。

「ゆ、ゆな? 僕だけど・・・ わかるかい?」
とりあえず 話しかけてみた。

「狩谷? なんで話せるの?!」
よかった。まだ無事みたいだ。

「ま、まあ ゴチャゴチャ言うのはもう辞めよう。実は・・・」
と言いかけたときに 男の人に言われた。

「今から何が起こるかは絶対に言わないようにしてくれ」
く・・・。しょうがない・・・。とりあえず一番優先なことは・・・

「じ、実は由奈。こんなところで言うのも何なんだけど・・・。」

「な、なぁに? てゆぅか、怖いよ・・・」
やっぱりあっちも真っ暗なのか・・・。
「だ、大丈夫。絶対に帰れるから・・・。あ、あのね」

「う、うん・・・何?」

「僕、由奈のことが 好きなんだ・・・」
思い切って打ち明けた。もうどうにでもなれ・・・。
「え、え??」

「幼稚園の帰り道、由奈は一人ぼっちの僕に声をかけてくれた。あの時から」

「あ、ありがとう・・・。」

「それじゃあ、また 学校で会おう。バイバイ。」
これで最後になるかも知れない・・・。
「う、うん・・・。」

よし、とりあえず伝えることは伝えた。あとは姉さんだ。

「あと3分だから、もう少しな」
時間がたつのは早い・・・。こういうときに限って早く感じる。
「あ、はい。お姉さんに変えていただけますか?」

ガチャ という音がした。さっきと音が違う、部屋が違うからなのか?

「姉さん? 聞こえる?」
やっぱりこっちも確認した方がいいだろう。
「・・・。筑紫?」

「そ、そう。僕。大丈夫?」

「あ、あったりまえじゃない!これぐらいなんとも・・・!」
やっぱり大丈夫じゃなさそうだ。いつも強気な姉が・・・。
「そう・・・。あのね、お母さんとお父さんと最後に話したのはいつ?」

「・・・・1週間前にケンカして帰ってきてから・・・かな?」
家はあまりおやと仲がよくない。いつもピリピリしている・・・。
「そう・・・。分かった。安心してね。それじゃ、また。」

「ツクシ、大丈夫なの!?」

「僕は全然。じゃあね。」

僕の好きなヒトといったらこの二人しかいなかった。
そんな二人のどちらかが死ぬなんて・・・。

「あと30秒だぞ。マイクいいか?」

「持っていってください・・・。」

そんなの 僕は嫌だ!!!
男の人の足音が消えた瞬間、僕は必死に抵抗してみた。

ギシギシ言うだけで 何も動かない・・・。諦めが付くと

「ヴーーー!!!」という音がした。

始まってしまった・・・。 でも もう覚悟は出来ていた。

左手のひじまでは動く。大丈夫。大丈夫だ。

「ありがとう・・・。姉さん。ありがとう。由奈。また会えたら・・・」

「もう一度・・・・・・」

僕は左手を思いっきり握り、思いっきり頭に打ちつけた。
簡単にスイッチは粉々になった。と、同時に僕の頭にあったヒンヤリが、吹き飛んだ。

「おい、もう止めても大丈夫だぞ?」

カタカタカタ・・・。

「やっぱり今のスーパーコンピュータっていうのはすごいな。人の声を簡単に作れるなんて・・・。しかも、由奈お嬢さんのことを好きだったとは・・・。」

すると、パソコンをカタカタイジっている男が言う。
「やっぱりお嬢さん、人に優しすぎるんじゃないスかね?」

「そうだろう。優しいお嬢さんだ。 ご主人、アナタ様のお嬢さんは人にこんなに愛されてますよ?」(う・・・。この人葉巻くせぇ・・・)
ぬぅっ、と後から大柄な男が現れた。
「フン・・・。薄汚い小坊主など消えて当然だ。ウチの由奈に手を出されては困るからな・・・。 さぁ さっさと由奈を学校に送ってくるんだ。」

「了解です、ご主人。」

「さて・・・狩谷の次は・・・佐倉か・・・。うっとおしい小坊主だ・・・。」

肉片の散らばった映像が固定されたままのモニターの前を、葉巻の煙が通っていった。
芝生頭の14歳ぐらいのお兄さん
2008年02月17日(日) 22時44分56秒 公開
■この作品の著作権は芝生頭の14歳ぐらいのお兄さんさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
どうも、連続投稿すいません・・・。
今回は前と違った形の話なのですが・・・。
前より情景がわかるように、過去形がないように気をつけてみました。また、評価御願い致します。

修正しました^^:指摘ありがとうございます

この作品の感想をお寄せください。
あの・・・・・・・・・・・
何がしたいの?
ちょっとわかんなさすぎ
カタカタとかギシギシとか・・・
中学生でしょ?勉強しなさい
0点 うさちゃん ■2008-07-11 14:39 ID : .DV0xzLgRls
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むむ?ちょっと分かりづらいんだが。
最後はどうゆうことなのかな?肉片ってのは誰の?
もうちょっとヒントが欲しいかな。
30  凰雅沙雀 ■2008-02-17 22:27 ID : FZ8c8JjDD8U
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