Blood Valentine |
2月14日・・・それは私の誕生日。 山奥にある研究所・・・ 私はそこにいる。 研究員ではない、研究対象としてここにいる。 別にここの施設は嫌いではなかった。 裸にされ、たくさんのコードをつけられたり 大きい試験管に入らされたりしたが ここの研究員の人達は優しくて、結構幸せだ。 私に異変があったのは丁度3年前・・・。 11歳の時だ。 突然右目に激痛が走り、その日40℃の熱がでた。 母が心配し、私の右目を見たとき・・・。 いきなり母は狂った様に笑い出し、窓から身を乗り出し・・・ 飛び降りた・・・。 私の家はマンションで、10階に住んでいた。 当然高さもかなりある、勿論生きていられる筈がない。 母の死体を見つけた住民がすぐに警察と救急車を呼んだ。 救急車は母の遺体を運び、警察は家の中に来た。 一人の刑事が私の右目を見た。 すると、刑事は訳のわからない事を言い放ち 持っていた拳銃で自分の頭を撃った。 周りの警察官達は腰を抜かしていた。 現場を見ていたある男が私が原因だということを知ると、 携帯電話を取り出し、どこかに電話を掛けた。 その30分後黒い服を着た団体が家の中に入ってきた。 一人の女が一匹のネズミを取り出し 私の右目を覗かせた。 ネズミは狂ったように地面を這いずり回り、絶命した。 女はそれを確かめると、私の顔を布で覆い・・・ 「貴重な存在よ、研究所に連れて行きましょう。」 注射器で何かを打たれたのか、 どんどん気が遠くなっていく。 「今日はいいバレンタインね」 女がそう言った気がした・・・。 そこから先は覚えていない。 起きた時はこの研究所にいたのだ。 私はまだこの右目の事を知らない・・・。 研究員達は知っているようだが、教えてくれない。 突然、扉が開く。 「今日の検査はこれで終わりだ」 男が私に告げる。 「さて、凛、今日はなんの日か覚えているか?」 と、男は私に問いかける。 忘れるはずがない・・・ 今日は2月14日、私の誕生日だ。 |
名前?なにそれ?うまいの?
2008年02月25日(月) 18時47分05秒 公開 ■この作品の著作権は名前?なにそれ?うまいの?さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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面白い設定ですね、続きが楽しみです。見た者を殺してしまう右目、怖いな……。とても気になるので、多分と言わず書いてくださいな。 ただ、少し短いかな。 |
30点 | 凰雅沙雀 | ■2008-02-26 22:20 | ID : FZ8c8JjDD8U | |
合計 | 30点 |