| 不良ルーキー |
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「なぁ、最近ここいらで暴れてる星流中学ってトコ知らないか？」 靴がはけず足をﾄﾝﾄﾝしている俺にタツが尋ねてきた。 そういえば･･･ 「俺サ、前にいたトコのまんまじゃサ、星流中学ってトコに入学するハズだったみたいなんだよナ。まぁ、俺はケーキとかがいるコッチの方が好きだけどナ。」 とビィトが言ってたような気がする。確か先週マックでメシ食ってたときだっけなぁ？ 「聞いたことはあるけどなぁ･･･。まぁ、名前しか知らないな。何かやらかしたんかよ？」 「んーとな、何か、他校のヤツらにかたっぱしからケンカ売ってるらしーぜ？何やらかしてるかまでは知らないけどな。まぁ、面白そうじゃねーかよｗかっかっかｗｗｗ」 星流中学なんて、ケンカ強いとか聞いたことなかったんだけどなぁ･･･。 新1年がなんかやってんのか･･･？ 想像してると少し笑えた。1年が他校にケンカ売ってるって･･･どんだけｗｗ まぁ、俺も人のこと言えないよな･･･。 「お、あれミッチーじゃねーか？あいも変わらずほっせー体してやがんぜｗくかかかかｗｗ」 下を向いてたから気付かなかった。前から『ミッチー』がこちらに歩いてきていた。 「タツ君とケーキ君。また数学サボって来たの？ﾌﾌﾌ･･･。小さい脳ﾐｿでも十分に活用しないとね･･･。」 こいつは上から目線の『ミッチー』だ。本名は未知流(みちる)。 どこの学校から来たのかは知らないけど、いつも学校のとおり道の自販機の近くに立ってケータイをイジっていた。 なんでかはよくわからないけど、それからは誘いこまれるように自販機に来てしまい、その内 声をかけたりして 仲がよくなっていた。 「ありゃ？ビィトはどこだよ？一緒にいたんじゃねーのか？」 タツが問う。確かに。ミッチーんとこに行ってるぜ、と言ったなら、一緒にいるはずじゃないか？普通。 「あれ？ビィト君来てたの？それなら僕の選択肢は二つ。 Ａ、来てたのに僕が気付かなかった Ｂ、来てない だよ。でも僕は自販機でケータイもイジッてなかったし、気が付かないハズはないよ？ 大体ケータイをイジッててもビィト君ぐらい気がつくハズだしね。」 「ハァ!? 俺より先にガッコー出たんだからジハン行ってるハズだろーが！」 「おい、ケーキ。抑えろ。何も起こったワケじゃねーだろがｗｗ」 一瞬頭が真っ白になっていた。 いつもそうだよなぁ･･･。こいつら3人のｺﾄは過剰に反応しちまうし、普通のことでも今みたいに真っ白になっちまう･･･。それをいつも止めるタツにも迷惑が･･･。 「ﾌﾌﾌ･･･だとしたら、まずケータイにかけてみたら？？コンビニかどこかよってる場合もあるでしょ？」 「あ、そっか。だよなぁ。全く。俺らより頭の回転がはえーよなミッチーｗかっかっかｗ 俺にはついていけねーなオイｗｗ」 そういいながらタツはケータイを取り出し、ﾌﾟﾁﾌﾟﾁボタンを押し、ケータイを耳に当てた。 PPP...PPP... ５コール･･･１０コール･･･ 「っかしーな？ なんででねーんだろ。電源入ってるみたいだぜ？」 ケータイを閉じたタツはこっちを見ながらそう言った。 「それじゃあ僕等の選択肢は２つ。 Ａ、待つ Ｂ、探す だよね。 僕は疲れるから待つほうがいいんだけど･･･」 「俺は悪いがＢだ。」 やっぱりほっとけねぇ。ビィトの身に何かあったら･･･ 「俺もＢかねえｗ 面白そうじゃん？ くかかかｗｗ」 タツも賛成してくれた。面白いとか言ってるけど、やっぱり心配なんだ･･･。 面倒臭がりなミッチーはジハンあたり、 俺とタツは大通りの近くや路地裏などを探すことにした。 ビィトを見つけたら至急メールすることになっている。 「ビィトのヤツが行くところってどこだよ？何かしらねぇか？タツ。」 今思えば私生活は何も知らない･･･。家はどこ、とか。俺らと一緒にいないときはどこで何をしているのか、とか･･･。 「んー、俺は昨日ビィトとゲーセン行ったけど。連ﾁｬﾝで行くほどじゃないだろ？」 え･･･意外にタツと仲いいんだ･･･。俺とゲーセンなんか行ったことないのに。 「何してたんだよ？ゲーセンなんかで。格ゲーか？ufoキャッチャーでもしてたのか？」 「ああ。ビィトはUFOキャッチャーをずっとしてた。隅っこのほうにポツンとあったufoキャッチャーをな。ホントにずっとしてたぞ？3時間ぐらい。カプセルとってたみたいだけど、中身はよく見えなかったな･･･。黒くてちっちゃい何か･･･、チップか何かをとって大喜びしてたぜ。」 黒いチップ･･･？何それ。 「へぇ〜、ゲーセンねぇ。楽しそうな話してるじゃねぇかよ。俺らも混ぜてよニイちゃん？」 は？なんだコイツら。いきなり前から現れやがって･･･。 なんかゾロゾロと集まってきてんだけど。 「なんだおめーら？ ひぃふぅみぃ･･･14人。多いな。ケンカ売ってるワケかいあんちゃん等は。」 タツは声をかけてきた赤いヘアバンドの野郎を睨みながら言う。 こいつらスリーラインの制服着てるけど･･･ 「なぁタツ。こいつら星流中のヤツらじゃね？」 「そォ！ピンポーン。俺ら、道場破り〜、みたいな制服狩りしてんのよ。 んで、次のターゲットはアンタら『佳翆中」ってワケ。」 「はァ･･･大したお迎えだなァオイ？ 2対14じゃ分がわりぃな。 まぁ、こんな街中じゃアレだし、裏でも行こうぜ制服狩りの皆さん。」 タツはこんなこと言ってるけど･･･14人も俺ら2人でいけるのか･･･？ 「なぁ、タツ！14人もいるけど勝てるのか？ 俺が見たのは4人のしたあとのタツしか見たことねぇけど？」 「くかかかかｗ それは相手が4人しかいないからだろーがよぉ？ｗ」 あ、そっか･･･。最大4人相手しただけか。 「佳翆のミナサンは暗いトコロが好きなのかァおい？」 「うるせェよ。黙ってかかってこいやﾁｷﾝが!!」 14人もいると俺も少し活躍しなきゃダメだな、 と思い、気合を入れて吠えてみた。 俺は無言でケンカする方なんだけど。 14人中3人バットをもってる。特に関係ないと思うけど、赤いヘアバンドのヤツはリストバンドをしてる。 タツは突進した。やっぱり猛攻撃型なんだな･･･。 「武器ねぇヤツは全員任せろ！ ｵﾏｴはバット持ってるヤツだけこっちにやらないように頼む!!!」 俺の役目は3人かよ･･･。まぁ、バット持ってるだけやりがいがあるかな。 そう考えたあと、タツには近寄らせまい、と何歩かバックステップしてこっちを誘ってみた。 「おぅｺﾗ バットの3人組よぉ。ｵﾏｴ等は俺が任せられたんで。まぁ そういうワケだからかかってこいや。」 バットのヤツらは3人一気にかかってきた。バット持ってるんだし、一撃が強そうだな･･･。 とりあえず横にあった青いゴミ箱をアイツらに当たるように蹴った。 ゴミが飛び散り一人の顔にゴミ箱のフタが命中した。 「ぐっ･･･目がいてぇ！！」 もう一人は何か目を抑えている。目に何かの汁が当たったんだろう。 残りはあのニット帽をかぶったヤツだけ･･･。 「さて、今日は運良く、早くも１対１だな。アンタはあの二人より突っ込んでこないみたいだけど。」 「あいにくバカじゃないんでね･･･」 それならこっちから行くぜ。俺は思いっきり、できるだけ吹っ飛ぶようにとび蹴りをハラにかました。 だが、接近で攻撃をした分、間合いが狭くなった。これで大振りな攻撃はできないだろう。 するとニット帽のﾔﾛｳはバットを振ってきた。 横にあったポールの後にステップし、バットとポールがうるさい金属音を奏でる。 「チッ･･･」 ニット帽のﾔﾛｳは周囲に何もない俺に突っ込んできた。 喰らえ!!! 顔面にパンチをヒットさせた･･･ ハズだった。 さっきの二人が戻ってきたのだ。 さっきのヤツらのバットは俺の脚をかすめ、バランスを崩して転んでしまった。 「やっべぇ･･･」 背中から「ドシャッ」とバットの殴る音が何回か聞こえた。痛みで気絶しそうだった。 立てない･･･。ここでやられる･･･!! そう思った瞬間だった。 「よォ、何してんのサ、ケーキ？ みっともねぇゼ？」 霞む目の前にはバットを持って倒れた３人と、余裕そうにこっちを振り向いたビィトの姿があった。 |
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芝生頭の14歳ぐらいのお兄さん
2008年05月10日(土) 22時48分36秒 公開 ■この作品の著作権は芝生頭の14歳ぐらいのお兄さんさんにあります。無断転載は禁止です。 |
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| 普通に考えてかなりやばい状況ですよね・・・ ドラマなんかじゃ救世主が現れて不良を倒しますが・・ 現実だと救世主が来る前に殺される気がする・・・ 長さ的には立派です |
30点 | ZTH | ■2008-05-10 17:25 | ID : d8l1MhGI.wI | |
| 誰が何を言ってるのかがよく分からなくなるので、台詞の後か前に、誰が言ったか。などの事を書いてもらえると嬉しいです。 場所の風景描写などもしたほうが良いと思いますよ？ ……どうなるんですかね？ ところで、『ルーキー』って『新兵』って意味ですよ。 |
10点 | 風斬疾風 | ■2008-05-10 12:53 | ID : FZ8c8JjDD8U | |
| 合計 | 40点 | ||||