不良ルーキー |
「ビ・・・ビィト!?」 目が霞んで見難いが、ビィトのようだ。 「・・・」 ビィトは返事もせず、タツの方を見ていた。 タツの方は、よく見えないが、タツとあと一人だけ立っているように見える。 その周囲には9人、気絶、または眠っているのか動けない状態にあるスリーラインの制服のヤツらが倒れている。 ダメだ。ダメージがデカすぎて頭がクラクラしてきた・・・ バキッ 「いってェ!!?」 「起きろヨ。」 ビィトに殴られた。え? スリーラインの制服を着たビィトに殴られた。 は? なんで星流中学の制服着てんの? 「てか、ココドコだよ? タツは?あの連中はどうなったんだ?」 俺はとりあえず問うてみた。 見たこともない部屋だ。ガラスの外には中庭?が見える。 俺の寝ている場所はベッドだ。だが、横はカーテンで仕切られていて全く見えない。 「ウチ(中学)の保健室だヨ。オマエら、ケンカして全員ブッ倒れたからココまで運んできたんだヨ。ツレ呼んで、ナ。」 保健室?先生を呼んだ?ビィトが星流の制服を? ここは佳翆の保健室じゃない?星流の保健室? 頭がこんがらがってきた。あーちくしょ。 「うっ!」 背中がズキズキした。さっきのバットのせいか・・・。 「ボコボコにされたんだからサ、ちょっと休めヨ。先に説明しておくけどナ、ここは星流中学。そんでもって保健室サ。今丁度先生がいねぇから勝手に使ってるんダ。そして、俺はオマエのいう「ビィト」じゃあない。俺の名前は「斗二(トウジ)」ダ。星流の名前を汚すあーゆー不良を成敗する、みたいな役目をもらってル。ちなみに中1ダ。」 あ"−、一気に言われてもわかんねェ。とりあえず、ここは星流の保健室で、ビィトに似たコイツはビィトじゃなくて「トウジ」だ。 え? でも見た目は思いっきりビィト・・・。 じゃねぇや、それより今はタツの方が心配だ。 「なぁ、タツは今どうなってる? アイツもケガしてるんだろ?」 ケガしてるんだろうなぁ・・・。なんせ10人も相手してるし・・・ 「タツ?あのデケェドラゴンみてぇなヤツカ?やっぱりな・・・」 ビィト感覚で話しちまう・・・。やっぱりビィトにしかみえねぇ。 「そうだ。アイツは10人も相手してたから・・・」 「相当ケガしてただろ?」そう聞こうと思った瞬間、カーテンが「シャッ」と開いた。 「俺はピンピンだコラw 勝手に重症にさすなww 大丈夫っつったろ?くかかかww」 カオや服に一切キズや汚れがない「タツ」がカオを出した。 「オマエ・・・無傷なのか?」 いやいやいやいや。10人相手に無傷とかどんだけつえーんだよ・・・。 「そーだ。俺は無傷だっw」 タツは「くかか」と笑いながら答えた。な・・・ ハンパねーなコイツ・・・。 「俺様ァ無傷クンにボッコボコにされたけどなァ!相手が悪すぎんだよォ!」 デッケェ声とともにタツの後から赤いヘアバンドが顔を出す。 「コイツは「虎薙(トラジ)」っつー名前ダ。タダの名前汚しってヤツだゼ。最近、他の中学の不良らが道場破り喰らってただロ?それの犯人がコイツダ。そこのデカイのには負けるが、ケンカは強いナ。」 トウジはトラジとかいうヤツに指を指しながら言った。 「トウジくんよぉ、俺がトラジにケンカ売られてるとき、なんで乱入してきたんだ? ケーキとの話によると、オマエさんは不良を成敗する側らしいじゃねぇか? やっぱ、ウズウズしたのか? くかかww」 タツは気楽だなぁ・・・。そう思いながらミッチーのことを思い出した。 「あ・・・」 やっべぇ、見つけたらメールするんだっけ・・・。メールしとかないと。 「ア?何か用でもあったのかヨ?」 「いや・・・ちょっと友達に報告しないといけないことがあってな。」 『件名:ちっと待っててくれや 本文:ミッチー、ビィトは見つかったか? 俺らはちっと面倒ごとに巻き込まれてるから、ちっとばかし待ちながら探しててくれや。じゃあ頼んだぜ。』 プチ、と送信にカーソルを合わせてボタンを送信した。 「あ、ミッチー まだ探してるんじゃねーかぁ? くかかww いい気味だぜw」 「友達カ?」 トウジは少し気になってるみたいだった。別に話さない理由はないし・・・。 「あぁ、オマエに似た「ビィト」ってヤツを探してる途中でな・・・」 上手くいけばコイツらも手伝ってもらえるかも・・・考えが甘いか? 「ア、そんでドラゴン君ヨ、俺は質問に答えりゃあいいのカイ?」 そうだ。なんで成敗側なのに乱入を? 「俺はナ、校長に『トラジたちが悪さをしている』っていう証拠をもってこい、って言われたんサ。そんで、バットでケーキが殴られたところをケータイで撮ってカラ、こいつ等を始末しに降りて来たのサ。ケーキは本当に死にそうだったしナ。」 そういうことか・・・。まぁこれなら大体ほとんどの合点が行く。 ・・・ん? コイツがビィトじゃない。トウジなら、何で俺のことをケーキって呼ぶんだろうか?? ケンカしてるときもタツは俺をケーキって呼んではいない・・・。おかしいぞ!! 「おい!そういえば、何でオマエは俺の名前を知ってんだよ!!」 ガバッと上半身を起こして質問をぶつけた。背中に激痛が走った。でもそんなモンは今関係ねぇ。 「そりゃァ、兄貴から色々聞いたからサ。兄貴の話の中にはそこにいるドラゴン君の話も聞いたけド、タツガってんだろ?デカくてドラゴンみたいだから多分そうなんだろうナ。それともドラゴン君がミッチーってヤツか?」 兄貴・・・?タツやミッチー、オレを知ってるのはビィトで・・・ 兄貴から俺らのことを聞いたってことは、それを言ったのはビィトなワケで・・・ビィトはトウジの兄貴!? 「そうサ。俺はトイチの弟のトウジ。ん?もしかしてだけどサ、ビィトってトイチのことカイ?」 「そうだ!ビィトは俺らの友達だ。でも、さっきまで居たのが突然と姿を消して・・・。」 そうか・・・ だからこんなに似てるのか。でも、弟が居るなんて一言も聞いてない・・・。やっぱ俺ってビィトの何もしらねェな・・・。 「話についていけないのは俺だけか??」 タツとトラジが同時にそう言った。 タツは「くかかw」トラジは「クククw」と笑った。 トラジ、笑い方キモッ!! 謎だ。ここで謎が多すぎる。頭いたッ・・・ 「だから、頭とかもケガしてんだからサ。考えたら頭いてーだろ普通。ねてろっつーんだヨ。」 「わぁったよ・・・」 仕方なく「ばたん」とベッドに再び倒れた。 「は? 意味わかんねぇよトウジくんよ? 何も言ってねぇのに「ねてろっつーんだヨ」とはどゆ意味だ? 俺には全くわからんぜww くかかかかかw」 一瞬タツの言ってることが意味不明だった。何いってんだコイツww とうとうヤキが回ったか?ww 「あァ、こいつァ人の思考を読み取る〜、みたいな。そういう能力があるらしンだよ。全く面倒くせェよなァ。ちっくしょォが。」 トラが口を尖らせて言った。 なんじゃその人間離れした能力・・・ 「まァ、そういうワケだがナ、そろそろ先生ら戻ってくんゼ。とりあえず外へ出ろヨ。 報告してくっから、オマエ等3人は校門にいてくれヨ。」 「あぁ。わかった。」 いってぇ背中を押さえながら立ち上がり、トラジに道案内をしてもらいながら校門に向かった。校舎の中はほとんど白と黄色で覆われ、目がチカチカした。 ゴージャス系の学校みたいだな・・・。 すれ違った女子のグループとかにはすげェ変な目で見られたけど、背中の痛みでそれどころじゃなかった・・・。 玄関も真っ白だった。うへぁ。汚れ目立たないのかな? ってゆーか汚れねぇ!!!なにこの異常なくらいの清潔さ・・・。 玄関で靴をトントンしていると、ケータイが鳴った。 PLLLL・・・ 「うぉい、ケータイなってんぜケーキ?」 「あー、わかってるよ。」そういおうとしたけどやっぱり背中がズキズキして言えなかった。 「俺様には関係ねェけど、ここケータイ禁止だぜェ? バレんなよォ?」 「うっせェなww んなの関係ないっしょ。」 そう言おうとしたけど先にメールを見たかったのでスルーした。 ミッチーからだ。 件名「Black」 本文「ビィトは学校を出たあとゲーセンに行ったみたいだよ。ボクとケーキらが会った時間ぐらいに、2組の女子がゲーセンで見たってさ。フフフ・・・。これで解決に一歩近づいたね。なんか黒いSDカードみたいなものを持ってたみたいだけど・・・?フフフ。これがキーアイテムになりそうだね。」 黒いSDカード・・・。タツが言ってた黒いチップなのか・・・? |
芝生頭の14歳ぐらいのお兄さん
2008年05月10日(土) 23時55分56秒 公開 ■この作品の著作権は芝生頭の14歳ぐらいのお兄さんさんにあります。無断転載は禁止です。 |
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なんか・・・・ 誰が誰って感じ? 漢字使ったり、「トントン」みたいな小学生の書く様な表現を使わなければ 良かったかな・・? あとwwwとか使わない方がいいかも・・ 2chでもチャットでもないので・・・・・・・・・・ 小説らしさ引き出したほうが良かったんじゃない? |
0点 | 亡骸を継ぐもの | ■2008-07-11 10:24 | ID : .DV0xzLgRls | |
「ククク」より「くかか」の方が気持ち悪いと思うが……。なんだか、誰が誰だか分からなくなりそう。というか現在進行形?www 本文に『w』は入れない方が良いかと。 語尾とかが片仮名になるのは仕様ですか? 読みにくいんですが……。(あ、変えろって意味じゃないんで) |
30点 | 風斬疾風 | ■2008-05-15 17:50 | ID : FZ8c8JjDD8U | |
合計 | 30点 |