肝試し
俺たちは今、肝試しをする予定を立てている。

「佐藤と、桜井。大輝に俺・・・もう二人欲しいな」
行く所はゴーストタウンになっていて、結構広い。だから二人一組で三グループ作り、街全体を回ろうと計画している。

しかし、その4人以外にそっち系に興味のある奴はいなさそうだ。
無理やりにでも、誰かあと二人は連れて行きたい。

「女子と男子。1人ずつだったよな」
大輝の発言に、俺はうなずいた。

「女子は佐藤と桜井が連れてくるし、俺らは男子一人探せばいいから。」
・・・でもいない。
肝試しなんかに行きたがるような奴は、俺はもう知らない。
そういうのに興味ある奴は、この学校にはあまりいない。
いや。知っているには知っているが・・・あいつは苦手だ。

「あ!いるいる。2組の賢哉!」
あー・・・大輝が、その名を口に出してしまった。
やめろ!その名を二度と口に出すな!

「やっほー!誰か僕を呼んだ?」
来てしまった!声が大きすぎた。
どうする・・・?

「呼んだ呼んだ!肝試し行かない?」
馬鹿!何を言う。
こいつのことだ、行くに決まってる。
「いくいく!」

やはり・・・もう遅い。
作り話を作っても、意味が無い。
どうする?こいつだけは絶対に嫌だ。
そうだ!確かこいつは、木曜日に塾だったな。
本当は金曜日なんだが、木曜日といっておけば。

「で今度の金曜日だけど・・・」
畜生!馬鹿!愚か者!
何を、何をしているんだ。
こいつだけは。

まだだ・・・落ち着け。5時だ。5時になったら女子が来る。それまでに何とか・・・
まずは、大輝だ。大輝が、余分なことを言う前に何とかしないといけない。
どうする?

・・・あと1時間15分。
それまでに、何とかしないと。

「大ちゃん、どうした?」
俺の名前は、大介だ!大ちゃん?だから、こいつは嫌いだ。こいつといると精神が崩壊する!

「大ちゃん?何だそれ?大介のあだ名?」
お・・・お、お前まで!?
まるで、感染するかのように、広がって行くじゃないか!こいつのせいだ。こいつのせいで俺が・・・俺が。

「そうだよ?可愛くない?」
違う!止めろ。
俺はまた親友を失う!・・・いや。その程度で失う奴は、親友でもないか。
いや。だが嫌だ!親友じゃなくても、絶対嫌だ。
怒りが・・・怒りが、こみ上げてくる。

「やめておけ・・・大介が怒ると怖いぞ」
あ、ありがとう。やっぱり、お前は役に立つ!
あ・・・いつの間にか5時。
終った。

俺はこいつとゴーストタウンへ行くことになる。
どうせ、こいつは誰に言われようと呼び方を変えない。

「おーい、大輝。誰か呼んだ?あ、賢哉じゃん」
桜井だ。女子は、誰かを連れてきただろうか?いや。俺にとっての問題は、こいつだ!賢哉だ!

いや・・・佐藤がこいつを見れば、拒否するに決まってる。
佐藤も変なあだ名をつけられ、こいつを嫌っている。
佐藤!こいつを見ろ!さぁ。発言するのだ。言え!賢哉は嫌だと。

「・・・賢哉かぁ。まぁ、仕方ないか。文句は言ってられないしね」
何!お、お前まで。
お前は、お砂糖と呼ばれ怒っていたじゃないか!

「まぁ、今日は帰ろうよ。」
仕方がない。今日は帰る・・・が。明日。俺は貴様を、メンバーから外してやる!

・・・・・・翌日・・・・・・

け、賢哉が休んだ。
馬鹿な。明日が肝試しだぞ。明日の、放課後から肝試しなんだ!
休む?つまり、明日来ない可能性もあるってことか。
だが明日あいつが来たら、それこそ終わりだ!

神よ!明日賢哉を休みに!
なんてつまらない願い事を、しているんだ?俺は。

「おーい大介!賢哉休んだから、一応、人探しておいた方がよくね?」
しめた!これで見つければあいつを落とせる!
だが・・・見つからないから、あいつを選んだんじゃ?
ん?そういえば女子は誰を?

「おい桜井。お前は誰連れてきた?」

「秘密」
秘密って・・・
こいつが秘密と言ったことを聞き出すのには、骨が折れる。
だが、何故秘密?
ん。こいつ・・・薄く微笑んでる!俺を、馬鹿にしている!
だが、此処でしつこく聞いたら、また馬鹿にされる気がする。

「ふーん。どうせ明日分かるんだし。いいや」
こうするしかない。
何なんだ、こいつは。
しかたない。俺は、男子メンバーを探さなきゃならない。

どうにかして、あいつをメンバーから外す!そのことだけを考えろ!
ん?偶然通りかかったあいつは・・・憲人!
憲人は大のオカルト好き!俺は何故、こいつを忘れていたんだ。

「おーい憲人!明日肝試し行かない?」
勝った!俺が勝った!ついに勝った!やっと勝った!
これで俺は、賢哉から解放される!
憲人、ありがとう!

「ごめん。俺、金曜塾だから・・・」
え?・・・あれ。そうだったっけ。
・・・駄目じゃん!あーもう下校の時間だ。

俺は、本当に終った。あいつのせいで、楽しい時間が削られた。あいつは悪魔だ!
鬼だ!・・・

「鬼!悪魔!人でなし!・・・マジ終った・・・」

そして・・・・・・運命の日


フルフル男
2008年05月29日(木) 20時10分46秒 公開
■この作品の著作権はフルフル男さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
ホラーにしようと思ったんですが・・・
変な方向に行ってしまいました。
無理やり修正しなければ。
感想くれたら嬉しいです。
文は主人公目線ですので^^
ですが、難易度が高いので、次から普通にします。(いきなりですが)

mlkさん感想ありがとうございます。
次から気をつけます。


この作品の感想をお寄せください。
ホラーだったんですか・・?
正直、ドタバタコメディかとおもいました。すんません。

まぁ、次回からホラーになるものと思っています。
30 ケルベロス ■2008-05-30 17:49 ID : If3qiekeSNg
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 う〜ん、なんだか人に対する描写が少なめなのにミスリードを疑いました。……これは連載ものでしょうかね? どうなるのか。
 風景の描写なども入れたほうが良いと思いますよ。なんだか、台詞と主人公の心情ばかりだったので。それが必要なことなのかもしれませんが。
 次回、楽しみにしてますね、運命の日を。……今度ホラー書いてみようかな
30  風斬疾風 ■2008-05-29 23:10 ID : FZ8c8JjDD8U
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誰だって感想は欲しいっすよね、うん、わかります
オリジナルの方は全然人いないからコメントとか少ないんだよねぇ・・・
俺は用事があって長くこれない期間とかあったけど、覗いたときには大体の人にコメントするようにしてます

まぁ、コメントくれない人にはコメントしないけど・・・

作品の方ですが、もっと改行した方が読みやすくて良いと思います
てか肝試しにその大所帯はww
30 mlk ■2008-05-28 23:49 ID : N1WgfPsmh/w
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